■なぜコットンテントは冬に向いているのか

●その1 難燃性に優れている

近くで焚き火をして火の粉が舞っても燃えにくい

 冒頭でも記述した通り、コットンテントは難燃性に優れている。風が吹いて焚き火の火の粉が万が一テントに当たっても、ほとんど穴が空かないため風向きが変わって火の粉が少し被ることがあっても、焚き火を楽しむことができる。

 また、テント内に薪ストーブを入れることができるように、元から煙突穴が空いたコットンテントも販売されている。

※薪ストーブ使用の際は周りに物を置かない、一酸化炭素中毒に注意するなど細心の注意を払おう。

●その2 結露しにくい

テント内のポール。水滴などはほとんどどついていない

 コットン生地は肉眼ではわからないが、生地の目が粗い。そのため通気性がよく、結露しにくい特徴がある。内側で暖房器具を使っても、ポリエステルテントと比較すると結露が少なく済む。冬キャンプと切り離せない「結露問題」の悩みが減るためこちらも冬におすすめしたい点である。

■テントの選択肢に入れてみよう!

 実はポリエステル生地のテントも、濡れたままにしておくと「カビ」や生地の縫い目の防水テープが剥がれてしまう「加水分解」が起きてしまうことがあるため、気を付けることはほぼ同じだ。しかし、生地自体はコットンの方が丈夫な場合が多いため、湿気に気を付けていれば長持ちする。

 冬はゲリラ豪雨などもほとんどなく、1年でも雨が少ない季節であるため、その点でもコットンはおすすめだ。雪の中で白いコットンテントでキャンプをすればSNS映えも間違いなし。これから冬キャンプ用テントを選ぶ方は特徴を理解して、ぜひ選択肢に入れていただきたい。