カメラを持って登山していると、「これは画になるな」と、撮りたい瞬間がたくさんありませんか? 山には被写体が無限にあるように思います。見返すと「なんでこれが撮りたかったのかな?」って思うものもありますが、イメージどおりに撮ることができたら、また思っていた以上のものを撮ることができたら、きっともっと楽しいですよね。

 今回は、わたしが最近の写活登山で試してみてよかった、“ちょっとしたコツ”を教えちゃいます!

■パッキリ!「光芒」撮影に挑戦

樹間から差し込む光。光芒を撮ってみました

 今回は瑞牆(みずがき)山へ登ってきました。早朝6時半からスタートです。シャッターチャンスを逃さず、素早くシャッターを切れるように、カメラのモード設定は“絞り優先オート”にしました。

 樹林帯の中に日の光が差し込み始めました。樹々の合間から太陽を狙います。光の眩しい位置を見つけて、パキッとした「光芒」を見せるように撮ることに挑戦! 実は撮るのは初めてです(笑)

 こういうときは、絞り込む(“f”の値を大きくする)ほど広範囲にピントが合い、「光芒」もシャープになります。使っていたレンズのマックスで、f22にして撮りました! やりすぎな感じもします……。ここでさらに微調整していけば、より綺麗な写真が撮れそうですね。

歩き出してしばらくすると視界が開け、瑞牆山の山頂が見えます

■逆光でクローズアップに挑戦

「つらら」をドラマチックに狙ってみました

 登山道を歩いていると「つらら」を見つけました。気温がだいぶ低いことが分かります。季節感のある被写体を見つけると、嬉しくて撮りたくなります。

 ただ、「つらら」を正面から撮るのではおもしろくないと思い、移動して色んな角度から「いいな」と思う場所を見つけていきます。光がどのように当たるのか見ていくのがポイントですね。

 このときに教わったのは、「逆光を使って印象的な写真を撮る」です。“ボケ”も気にして撮ってみました。「光芒」を撮ったときとは反対に、“絞り”を開いて(“f”の値を小さくする)“解放”(=全開)で撮りました。ドラマチックな写真が撮れ、とても興奮しました。逆光はかっこいい写真になるので、これからもどんどん挑戦していきたいです。