メーカーとタイプを分けて、10個のおすすめマルチツールを紹介していますが、定番的な5モデルを紹介した<中編>に続き、今回はミニサイズやカード型など、変わり種も取り上げてみましょう。

 写真の左2つがミニサイズ。3つめと4つめが、オーソドックスなモデル。そして一番右がカード型のコンパクトなタイプです。低山小道具を研究している私なりの目線から、それぞれの特徴を解説してみます。<前編>の5つと合わせて、マルチツール購入時の参考にどうぞ。

■おすすめ6:ガーバー/アームバー

ガーバー/アームバー

 デザイン面では、「レザーマン/フリーT2」の美しさに軍配が上がりますが、機能構成が私の使い方とマッチしたのが、こちらの「ガーバー/アームバー」。

 取り出しやすいナイフ、瓶ビール派には嬉しい展開せずに使える栓抜きを装備。ビット式で使いやすいドライバー、工作に使えるリーマー、ハサミも付いています。私はほぼすべての機能を満遍なく使っていて、構成に無駄がなく、スリムで邪魔になりません。たくさんマルチツールを持っている中でも、パソコン机で一番良く使ってるのはコレです。

■おすすめ7:ビクトリノックス/レンジャーウッド55

ビクトリノックス/レンジャーウッド55

 キャンプやBBQで料理を楽しみたい時に持っていくのが、ナイフ中心に構成された「ビクトリノックス/レンジャーウッド55」。長くフラットグラインドのナイフは調理に向いています。出番が大幅に減っていますが、コルクスクリューと栓抜き、缶切りも、やはりキャンプにあると安心です。

 マルチツールの中ではかなり長めのノコギリを搭載しており、薪を切断するのに使えるほどよく切れます。ウッドハンドルもキャンプに良く似合います。