■クーラーボックスの臭い対策にはお酢やクエン酸が有効

 アウトドアでの食材の保冷に不可欠なクーラーボックスは、食器用洗剤で洗ってメンテナンスしよう。ただし、釣りなどで使用している場合、しっかり洗っても臭いが残っていることもある。

 そんな時はクーラーボックスに水を張り、お酢またはクエン酸を溶かし込んで数時間つけ置き。肉や魚の生臭さはアルカリ性の成分が原因のため、酸性のお酢やクエン酸で中和することで臭いが収まる。お酢やクエン酸の量は臭いの程度にもよるが、水1リットルに大さじ1程度を目安にしよう。

■鋳鉄製品はシーズニングを

シーズニングを重ねることで、味わい深い質感に育つのも鋳鉄製品の魅力(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 スキレット、ダッチオーブンなどの鋳鉄製品は、シーズニングと呼ばれる、鋳鉄品に油をなじませて油膜を作り、サビや焦げ付きを防ぐ方法でのメンテナンスが必要だ。

 まず、鋳鉄品の汚れは水とたわしで落とすのが基本。洗剤を使うと油分のコーティングが落ちてしまうので、極力水のみで洗浄しよう。こびりついて落ちにくい場合は、水を張って沸騰させ、熱が冷めたら再度同じようにたわしでこすって汚れを落とす。

 汚れが落ちたら火にかけて水分を飛ばし、鋳鉄品が熱い状態のまま、酸化しにくいオリーブオイルなどの不乾性油を塗っていく。オイルはスプーン一杯程度の量を垂らし、キッチンペーパーを使って全体に薄く満遍なく塗り広げよう。その後、極弱火で煙が立つまで空焚きをする。

 使い始めのうちはこの作業を3〜4回繰り返すと、早く油分のコーティングができて食材がこびりつきにくくなる。シーズニングを重ねることで、味わい深い質感に育っていくのも鋳鉄製品の魅力だ。