澄んだ空気の中、紅葉を楽しんだり、焚火を囲みながら星空を眺めたり、魅力が満載の秋冬キャンプ。しかし、寒さ故にテントでぐっすり眠れなかった…… 経験をしたことがある人も少なくないのではないだろうか。

 その要因の一つとして、地面からの底冷えが挙げられる。今回は、秋冬キャンプのテント内で快適に過ごすため、底冷えを和らげる方法を解説する。

■底冷えを和らげるレイヤリングアイテムと重ねる順番

左の緑色のマットがインフレーターマット、右の銀色のマットが銀マット

 テントの底冷え対策として、銀マット、ラグ、インフレーターマットなどのアイテムを重ねて地面に敷くことで、放射冷却を防ぎ、空気の層を作って暖かさを保つことができる。

 銀マットは断熱性が高く、地面からの冷気をシャットアウトしてくれる。冬場はアルミ面を自分側に向けて使えば、体温が反射してより暖かくなる。折り畳み式やロール式などの種類がありコンパクトになるが、多少かさばってしまうのが難点。上にラグを重ねることで、足元のひんやり感が和らぐ。柄ものなどをチョイスすると、テント内の雰囲気がよりおしゃれに。

 インフレーターマットは、内部にポリウレタンなどのクッション材が入っており、空気を充填して使用するマット。地面から高さのある状態で就寝でき、凸凹や放射冷却の影響を受けにくい。収納時はエアマットなどに比べるとかさばる。