スイスでも秋を感じるこの頃。カラマツの紅葉が始まり、山岳観光地はハイキングやマウンテンバイクへ出かける人々でにぎわっている。スイスはドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインの5つの国に囲まれ、国土の3分の2を山岳部が占めている。4000mを越える山は48峰もある。経済面でも大きく山の恩恵を受けている山岳大国のスイスでのコロナ対策やアウトドア事情について、お伝えしたいと思う。

■収入の要となるのは冬の観光業!

名峰アイガーを眺めながら楽しむスキー

 冬のスキーリゾートはかき入れどきである。マッターホルンがあるヴァレー州、ピッツ・ベル二ナがあるグラウビュンデン州、アイガーがあるベルナ―オーバーラント州の山岳観光地では、冬の観光業の収入が占める割合が大きい。

 2020~21年、コロナ禍の冬のスイスのスキーリゾート客の多くは、約7割がスイス国内から、残りの約3割がドイツを含む欧州連合(EU)からであった。例年より全体的に約3割のスキー客が減少となったが、不幸中の幸いというべきか、スキーでの事故も同様に約3割減ることになった。

 スキー場はオープンしたが、レストランはテイクアウトのみの営業だった。しかし、ホテルは営業を許可されたので、ホテル宿泊者はレストランでの食事やスパ施設が利用できた。ホテルは宿泊割引サービスを提供し、宿泊者を募った。

 ユングフラウエリアではグリンデルワルト・ターミナル駅からアイガーグレッチャー駅まで繋ぐアイガー・エクスプレスが新しくオープン。ヨーロッパで一番標高の高い鉄道駅のユングフラウヨッホ駅(3,454m)までより早く快適に移動できるようになった。

コロナ禍にオープンしたアイガー・エクスプレス。アイガー北壁を間近に進む ©jungfrau.ch