テント設営は、キャンプ場に着いて最初にする大仕事。特にキャンプ始めたての頃は、設営に手間取り時間も労力も消費してしまうことがあるだろう。設営はちょっとしたコツを知っておくだけで、格段に楽になる。しかし、早くテント設営できればよいというものではなく、正確に張らなければ風にあおられて倒壊などの可能性もある。この記事では、テントを早く安全に張るための3つのコツを紹介したい。

■基本的なテントの張り方

 まずは、基本的なテントの張り方をおさらいしよう。テントを張るときは、安全を確保するために場所選びが肝心。風が吹き抜ける場所、川の近く、また落石の恐れがある崖のそばなどは避けよう。テントの種類はさまざまあるが、ここではドームテントの張り方とそのコツを紹介する。

1.テントを広げる。下に石などが落ちていないかを確認。
2.テント上のスリーブにメインポールを通し、ポールの片端に、テントの隅にあるエンドピンを挿す。
3.テントを立ち上げる。このとき、あいているエンドピン側のペグ用ループを足でしっかりと押さえ、ポールを押し込むように立ち上げるとやりやすい。
4.テントの四隅をペグで仮どめする。
5.テントとポールをフックでとめる。フライシートがある場合はフライシートをかけてテントに固定する。
6.ペグダウンと張り綱の固定をして完成。

 テント設営では、基本を守り順番通りに行うことが、正確に、ひいては安全に張るためには重要だ。続いて、さらに効率よく張るためのコツをチェックしていこう。

■コツ1・ポールやペグを使う場所に並べるべし

ポールやペグを使う場所におき、張り綱はポケットに入れておくのがおすすめ

 テントを張るときは、完成形をしっかりとイメージして取り掛かろう。最初にテントを広げるときに、どのあたりにペグを打つかなども想定しておく。完成形をイメージし、ポールやペグ、張り綱などのテント設営に必要なものを、使う場所にあらかじめ並べる。完成形だけでなく、自分がこれから行うテント設営の作業過程もイメージしやすい。さらに、「今使うポールはどれだっけ」などと悩んだり、ものを取りに移動したりといった無駄を省略できるはずだ。