ミニバンで初めてオートキャンプに行くときには、キャンプ道具やテント・タープの張り方や料理の準備など予め用意することがいろいろある。今回は忘れがちなオートキャンプ事前準備の注意点を紹介する。

ポイント1.オートキャンプとは?  メリット&デメリット

 オートキャンプは、キャンプサイトに車を横付けできるのが最大の特徴。荷物の積み下ろしの手間が省け、重い荷物の搬入も簡単に行える。サイト内では、キャンピングカーや車の駐車スペースが決まっており、側に一般的には芝生スペースがあり、そこにテントやタープを立てることができる。また、車内に忘れ物をしてもわざわざ駐車場まで取りに行くような煩わしさもない。さらに急に雨が降り出した場合など、すぐに車内に避難できるのも安心だ。デメリットを挙げるとすれば、利用料金が一般のキャンプサイトに比して高い場合があるようだ。キャンプサイトも区画分けされているため、自然の中にいる解放感をあまり感じられないこともあるようだ。また、区分けがそれほど大きくないので、大型のテントとタープを設置する場合、スペース的に余裕がなくなる可能性もあるので注意しよう。

ポイント2.キャンプ道具は、すべて安全に積める?

 ミニバンは、キャンプ道具がたくさん入りそうなイメージがあるが、人が乗車することが主な目的の車であるため、3列目のシートを使用してしまうと、ラゲッジルームは荷室長が400mmほどしかなく、ほとんど荷物を積むことができない。しかし、大抵のミニバンは3列目のシートを格納することができ、これにより荷室長は900mmほどに拡大され十分なスペースが確保可能となる。また、ミニバンは、セカンドシートを最大で800mmもスライドできる車種もあるため、積載量にもよるができるだけセカンドシートをスライドさせ、足元のスペースを確保したい。確保したスペースには荷室まで行かなくても取り出しできるものを置くと便利。特にクーラーボックスを置くと途中で購入した冷蔵物を素早く保管できるし、飲み物などもすぐに取り出すことができる。スペースをたくさん確保しても、無計画に積んでしまうと後片付けも大変になってしまう。食器などは、タッパーやプラスチックケースに入れると割れる心配もなく、積載もしやすくなる。収納ケースを購入するときは、できるだけサイズを揃えておくと効率よく積めるので覚えておこう。

サードシートを格納しないと、キャンプ道具は入らない
サードシートを格納すると広大なスペースが現れる