■上品な色合いが軽井沢によく似合う

まるで水に溶け込むような、淡いグラデーションが美しい

 当日は曇り時々晴れ。雨続きだったため、濁りこそないものの平水よりかなり水かさがある。気温も日中は16℃ほどで、じっとしていると涼しいというより肌寒いほどだった。

道具立てもリゾート仕様にしてみた

 流れを囲むのは、観光地“軽井沢”と思えないほどの緑濃い森。川のせせらぎと小鳥のさえずりがBGMだ。バンブーロッドにシルクライン、帽子やシャツ、バッグもクラシカルにスタイルを統一して雰囲気を楽しんでみた。

流線型の魚体に見とれてしまう

 ゆっくりとしたドリフトでフライを見せつけて、食わせたいポイントでじわりと焦らす。流れの中からゆっくりと浮上した魚影がフライを咥えて反転する。グイグイとラインを引き込む力強さがロッドに伝わってくる。

 釣れた中には、うっすらと赤い秋色を帯びた美しいヤマメも。なぜか軽井沢の上品なイメージとマッチしている気がしてしまう。

 イワナが居着きそうなポイントもしつこく狙ってみたが、まったく姿を見ることはなかった。(僕自身、普段は圧倒的にイワナ釣りがメインなので、得意なつもりだったのだが……。)

■せっかくなので優雅にアフターフィッシング!

ハルニレテラス。ウッドデッキとハルニレの木立の調和が美しい

 ここは軽井沢。せっかくなので、普段味わえないリゾート気分も満喫したい。釣りのついでに星野リゾートの運営する「ハルニレテラス」(https://www.hoshino-area.jp/shop)に足を運んだ。湯川に沿ったウッドデッキ、ハルニレの木立と調和するように店舗が並んでいる。

釣りのあとはテラスでティータイム。奥に流れるのが湯川

 流れを見ながら優雅にランチと洒落込む予定だったが、釣果が思わしくなく夕方になってようやくその時間が訪れた。おかげで空いており、密を避けることもできた。川沿いのテーブルでのんびりとティータイム。その日の釣りを振り返る至福のひとときだった。