中央アルプスの千畳敷カールに広がる、高山植物の花畑が見頃を迎えている。

 「千畳敷」とは、2万年ほど前にあった氷河によって侵食された場所で、カール(半円形の窪地)には夏場でも雪が残るため、たくさんの高山植物が咲き乱れる花の名所として知られている。名前の由来は、畳を千畳敷いたくらい広大なこと。その雄大な景色はヨーロッパアルプスのような雰囲気すらある。

一面のシナノキンバイ

 標高は2,612mと高所にあるが、駒ヶ岳ロープウェイで一気に登ることができる(高低差950mは日本最高。駅の標高も日本最高所)。登山道の整備も行き届いているため、家族連れや年配の方でも安心して歩ける人気の観光地だ。花畑の中を周遊する遊歩道は、1周約40分と手頃。体力がある方は、約4時間で木曽駒ヶ岳にも足を延ばしてもいい。

 カール内の花の見頃は8月中頃まで。街では見ることのできない珍しい花々が、真っ白な岩が点在するカール一面に広がる様は圧巻だ。シナノキンバイ、コバイケイソウ、ツガザクラ、チングルマ、クリユリ……など、可憐な花々が出迎えてくれる。

今年はコバイケイソウの当たり年だそう

 ちなみに、今年はコバイケイソウの当たり年だそう。1つの場所でコバイケイソウがよく咲く年は、全国的にコバイケイソウがよく咲くと言われている。あなたの近くでも、今年はコバイケイソウが咲き誇っているかも?

【画像14枚】シナノキンバイ、アオノツガザクラなどなど。「雲上に咲き乱れるお花畑」
コイワカガミやアオノツガザクラの姿も