これからの時期に山でも街でも活躍するギアといえば、やはりレインウエア。これ、ケアの仕方を間違えやすい道具の代表格だって知ってました?

 レインウエアに限った話ではないが、せっかく高価で機能的なギアを手に入れても、メンテナンスや保管方法を間違えると、その力をフルに発揮できなくなってしまう。そこで、正しいメンテナンスと保管方法をおさらいしてみよう。

「え、そんなこと知っていたよ。当たり前でしょ」と思われるなら、それに越したことはないので、ご一読いただきたい。

■レインウエアはマメに洗うべし

 いまだに、レインウエアを洗うと撥水性が落ちる、と勘違いしている方が少なくない。実際は表面が汚れると撥水性は落ちてしまうし、汗をかいて皮脂が生地に詰まると透湿性も低下する。つまり、レインウエアだって他のウエアと同じように使ったら洗ってあげることが大切なのだ。

 その洗い方には少々コツがあるので、流れを追って解説しよう。

 まず、ケアを始める前にラベルをよくチェックする。防水透湿性素材とひと口に言っても、生地によって表地と裏地の種類は千差万別。洗濯方法やアイロンがけの温度などを確認してからスタートしたい。

 生地やパーツが引っかかって傷まないよう、洗濯前にジッパーや面ファスナーは全て閉じておく。ドローコードは緩めておこう。

 今回は手洗いの方法を紹介するが、洗濯機で洗っても問題ないモデルも多い(ラベルをチェック)。洗濯ネットに入れれば、生地に負担がかかりづらい。洗濯ネットに入れる場合は、ネット1枚に対してレインウエアも1枚が鉄則。中で衣類が動かない大きさを基準に選ぶ。