いよいよ待ちに待ったゴールデンウィーク(GW)。車でキャンプや遠出を計画している人も多いだろう。現在はETCの利用率が90%を超えており、高速料金がお得になるETC割引を普段から利用している方も多いはずだ。しかし、GW期間中の高速道路は、ETCの「休日割引」が適用されないのをご存じだろうか。
筆者はファイナンシャルプランナー(FP)資格を取得して4年になる。金融実務というよりは、自身の家計防衛や、趣味のアウトドア資金のやりくりに知識を全振りしている等身大のキャンパーだ。今回は、GWの交通費の節約につながる「深夜割引」を活用したずらし移動術について解説する。
■唯一の防衛策!?「深夜割引(30%オフ)」を狙うずらし移動のメリット
渋滞緩和を目的として、GW期間中はETCの休日割引(30%オフ)が適用されない。長距離移動の交通費はバカにならず、家計には大きな痛手となる。
そこで唯一の防衛策となるのが、平日・休日問わず適用される「深夜割引」である。2026年4月現在のルールでは、午前0時から4時の間に高速道路上にいれば、走行区間分が約30%オフになる。
具体的には、筆者が兵庫県東部の自宅から約400km離れた富士山周辺(ふもとっぱら等)へ向かう際、前日の夜に出発し、深夜帯に高速道路を走行するスケジュールを組んでいる。これにより、片道の通常料金で約9,200円かかる区間が約6,400円程度で済み、往復では約5,600円近くも浮く計算だ。
「そんなに早く現地に着いてどうするのか?」と疑問に思うかもしれないが、ここからがキャンパーの腕の見せ所だ。ふもとっぱらのような人気キャンプ場では、好みの場所を確保するために早めの到着が有利になるケースが多い。
また、現地で仮眠などを取って時間を調整し、店舗がオープンする時間帯に地元の「道の駅」をめぐるのが筆者の定番だ。深夜割引で浮いたお金を使い、現地の新鮮な食材や地産品を贅沢に買い込む。深夜にチェックインするのではなく、浮いたお金と時間を活用して「その土地を丸ごと楽しむ」こと。これこそが、FP視点でも最高のレジャー資金活用術といえる。
ただし、今年度(2026年度)中にはルール変更が予定されており、対象時間が「22時から翌5時」に拡大される一方で、「その時間帯に実際に走行した分のみ」が割引対象となる見込みだ。つまり「深夜帯(0時〜4時)に少しでも高速道路上にいれば、全走行区間が30%オフの対象になる」という現在の有利な裏技が使える今のうちに、深夜のずらし移動のメリットを最大限に享受しておくのが賢い選択といえる。
■渋滞回避は究極の燃費向上! ストップ&ゴーをなくしてガソリン代も節約
深夜に移動時間をずらすメリットは、高速代の30%オフだけではない。FPの視点から見逃せないのが「ガソリン代の節約」である。FPが家計の健全性を診断する際、住宅ローンや保険などの固定費に注目しがちだが、車を多用するキャンパーにとって、ガソリン代は家計を圧迫する「第2の固定費」ともいえる存在だ 。ここを削減することは、家計全体の収支を改善する大きな一手となる。
日中のGW名物ともいえる大渋滞にはまると、発進と停止を繰り返す「ストップ&ゴー」が多くなり、燃費は著しく悪化する。一方で深夜の空いている時間帯に一定の速度で走行すれば、車の燃費は劇的に向上するのだ。一度の遠征で浮いたガソリン代は、まさに「ずらし移動」が生み出した家計の余剰金といえる。
「高速代の30%オフ」と「渋滞回避によるガソリン代の節約」。この2つを掛け合わせることで、往復のトータル交通費は距離にもよるが、数千円単位で変わってくる。まさに究極のコストカット術である。