■ビュースポットで小休止の後は、つづら折りの最後の登りに挑む
1時間ほど歩くと山頂まではあとわずかの距離までくるのだが、登りはさらにきつくなる。この日は筆者以外にも数人の登山者がいたのだが、息を整えながら登る様子が見え、負荷の大きさが伝わってきた。所々にベンチも設置されているため、自分の体力と相談しつつ休憩を取りながら進もう。
このあたりからは足元が芝へと変わり、やわらかい踏み心地になる。登山道は整備されており歩きやすいが、ところどころに芝が崩れて段差になっている箇所もある。多くは石で補強されているものの、水分を含んで滑りやすい箇所もあるため注意したい。
遠くに見えていた風車が近づき、山頂直下のビュースポットに出る。芝が広がる開けた場所で、駿河湾や伊豆諸島まで見渡せる。きつい登りのあともあってか、ここが山頂だと感じてしまうほどの開放感がある。青空とほどよい風が心地よく、思わず長く休みたくなる場所だが、ここでは小休止に留めて先に進む。
ビュースポットで小休止をはさみ、いよいよ山頂へ向かう。つづら折りの登りが目に入ってくるので、距離はそれほど長くない。だが、勾配のある登りが待ち受けているのは一目で分かる。思うようにペースは上がらないものの、山頂にいる登山者の声が近くに聞こえ、あと少しと感じながら歩みを進めた。
山頂は芝が広がり、稜線に風車が並ぶ開放的な空間だった。間近で見る風車は想像以上に大きく、時折回転する音が静かな山頂に響く。心配した天気の崩れもなく、レジャーシートを広げて寝転び、日差しを感じながら過ごす時間はこの山ならではの贅沢なひとときだった。
■夏前の足慣らしにぜひ
山頂の空気を存分に味わい車に戻ると、ほどよい疲労感が足に残るのを感じた。冬の間は山へ出かける機会が減ってしまっていた人などに、ちょうどいい足ならしの山ではないだろうか。
道中はところどころぬかるみが残りやすい場所もあるが、階段や石を使って整備されている。途中からは展望が開け、なんといっても芝に覆われた山頂が気持ちいい。
これから迎える登山のハイシーズン前に少しずつ体を動かしたい人は、選択肢のひとつにしてみてはいかがだろうか。
【細野高原第1駐車場から三筋山往復コース】所要時間
細野高原第1駐車場(0:00)→ 三筋山第1駐車場(0:40)→ 分岐(1:00)→ ビュースポット(1:10)→ 山頂(1:17)→ 分岐(1:32)→ 三筋山第1駐車場(1:47)→ 細野高原第1駐車場(2:22)
歩行距離:約6.14km
累積標高差:登り 409m、下り 409m
合計所要時間:2時間22分