■実食! 炊きあがりの違いは?

「ごはんが炊ける袋」は芯が残っていない、ちゃんと“炊けている”という仕上がりだった。しかし、水分多めのかなり柔らかいご飯だった。芯が残っていたら追加で湯炊き可能とのことだが、柔らかい場合はどうにもならない。

「耐熱ポリ袋」は破損の影響で水を吸いすぎ、見た目は白飯でも実際は“水分の飛んだお粥”状態。試しにカレーをかけて食べてみたが、ソースを吸い込みすぎてしまい食が進まなかった。
■袋炊飯は手軽にできて洗い物がとにかく楽!
「ごはんが炊ける袋」は、水の計量が不要という手軽さが大きなメリット。湯量さえ十分ならば、初心者でも扱いやすい。失敗は少ないと考えられる。ひと袋で炊ける量が少ないことは多人数でのキャンプではデメリットとなるだろうか。
一方の「耐熱ポリ袋」は、コスパと汎用性が高く、炊飯に使う米の1.2倍の飲用水さえ確保できれば、湯煎は川の水でも問題はない。そのため防災時のアイテムとしても役立つと思う。余ったら袋を縛って保存、翌朝そのまま再加熱が可能な点もメリットだ。ただし破れやすく、袋が鍋に触れないような工夫が必須となる。
どちらにも言えることとなるが、キャンプシーンにおいて夜に炊飯したクッカーの洗い物が不要な点は最大のメリットであると声を大にして伝えたい。
■チャレンジの先に見えたもの
今回は結果としては両方ともうまくいったとはいえないが、それでも110円で試せたことは大きい。そもそも黒焦げで食べられない部分は一粒すらなかったのだ。大切なお米を焦げ付かせて無駄にしない工夫の一つとして取り入れられそうだ。
袋炊飯においてお湯の量はケチってはいけない。耐熱ポリ袋なら鍋底に触れるのもNG。これは今回得た大きな経験となった。
“絶対に失敗できない”と構えていた炊飯チャレンジだからこそ、どこか笑えて、学びもある。人の失敗談って、ちょっと甘くて、後に残る──袋炊飯、意外と奥が深いぞ。
ごはんが炊ける袋 4P
価格/110円(税込)
サイズ/約12cm×14.8cm×4cm
耐熱ポリ袋 26×39cm 50枚
価格/110円(税込)
サイズ/39cm×26cm
※掲載商品は取材時点のものであり、現在扱われていない場合があります。