■根曲がり竹を収穫!

根曲がり竹を求めて竹藪に分け入っていく

 高原散策が楽しくて目的を忘れてしまいそうだが、竹藪に分け入って根曲がり竹もちゃんと収穫。「根曲がり竹」は、千島笹(チヂマザサ)の若竹のことで、その名の通り根元が曲がっているのが特徴だ。よくスーパーなどで見かける太いたけのこに比べて、小さくて細く、食感がコリコリとしている。山岳地帯など雪の多い場所で育つため、そういった地域のレストランや宿の食事で食べたことがある人も多いのではないだろうか。

うっそうとした竹藪で根曲がり竹を発見。若竹色とはまさにこの色!

 根曲がり竹は成長すると背丈を越えるほどの高さになり、竹自体は細いが、密集していて分け入っていくのはひと苦労。両手で藪をかき分けながら日当たりのよさそうな場所を狙って進み、時々しゃがんで周囲を見渡す。

 ほかの参加者も同じ竹藪のなかで根曲がり竹を探しているようで、姿は見えないがガサガサと音がして「あった!」という声が聞こえてくる。生えて間もない若々しい竹は、黄みがかった薄緑色なので慣れてくるとそこだけ輝いて見え、発見できるとうれしさのあまり、「あった!」と叫んでしまう(笑)。

収穫するときは根元を持ち、曲がっているほうと反対側に倒していく
するとポキンと折れて簡単に収穫できる

■山の恵みをたっぷり持ち帰り

本日採れた根曲がり竹。このほか、うどもたくさん収穫できた

 慣れてくると、どんどん根曲がり竹を見つけられるようになり、気がつくと袋いっぱいになり、「こんなに採って大丈夫?」と思うほど。でも、たけのこは次から次へとニョキニョキ生えてくるから、まだこれからもたくさん収穫できるのだとか。

コシアブラやタラの芽が採れたという人も

 山では、根曲がり竹のほかに、さまざまな山菜が収穫できる。山の上のほうは、まだ根曲がり竹の時期には早くて、あまり生えていなかったそうだが、「その代わりにコシアブラやタラの芽がたくさん採れた」という人もいた。

収穫後はカツが盛られたカレーライスのランチを堪能

 たけのこ採りのスケジュールは、13時までに下りのゴンドラに乗車、そして13時30分まで昼食、16時にチェックアウトという内容。

 ホテル内のスキーロッカーエリアには新聞紙などが用意され、収穫した根曲がり竹や山菜を包むことができる。これをスキーロッカーに保管して、ランチをいただき、部屋に戻ってシャワーを浴び汗を流せる。

 実際にたけのこ採りを体験してみると、スキー場の敷地内で収穫するから道迷いの不安がなく、山のあちこちに参加者がいるから心細さもない。これなら、たけのこ採りがはじめての人でも安心して体験できそうだ。

 そんな苗場プリンスホテル宿泊者限定の「山たけのこ採り放題体験プラン」の、第2回、第3回目の体験プランの日程は、6月14日(土)、6月21日(土)。新緑が広がる春の苗場で、根曲がり竹や山菜の収穫をぜひ体験しにいこう。

山の恵みを収穫できる「山たけのこ採り体験宿泊プラン」