■冠雪した富士山の絶景が待つ足和田山へ
●紅葉台展望レストハウス駐車場から紅葉台を経て、三湖台へ
紅葉台展望レストハウスから三湖台(さんこだい)までは森林浴を楽しみながら、ゆるやかな尾根歩きの道を約30分歩く。気軽に歩ける距離なので、小さな子ども連れのファミリーハイクにも最適だ。
三湖台は広々としたウッドデッキにベンチが備えられ、その名の通り三つの湖(西湖、本栖湖、精進湖)を見ることができる絶景スポットだ。もちろん南側に目を向ければ富士山の姿を眺めることもできる。
こちらをゴールとしても十分満足のいく景色を堪能できるが、ぜひ五湖台(ごこだい)まで足を延ばして、より近くて大きな富士山を楽しんでもらいたい。
●三湖台からゆっくりと標高を上げ、足和田山へ
美しい景色を見せる三湖台の標高は1,202m。スタート地点の紅葉台展望レストハウスが1,161mなので、標高差はほとんどないことが分かる。
ゴールとなる五湖台こと、足和田山の標高は1,355mなので、徐々に標高を上げていくことになる。整備の行き届いた「東海自然歩道」を進むと、たくさんのススキが揺れていたり、鮮やかな紅葉が広がっていたりと、見どころとなるポイントがたくさんあるので、景色を楽しみながらゆっくりと歩いていこう。
三湖台を出発しておよそ1時間、樹林帯を抜けると広々とした山頂に出る。ここまでもときおり姿を見せていた富士山が、裾野までの大きな全身を見せてくれるだろう。山頂には、より高い場所から富士山が見られるように展望台が備えられている。麓に広がる鳴沢村がまるでミニチュアのようだ。
青空のもと、冠雪した富士山は美しく、大きく、包みこまれるような感覚を受ける。わずか1時間半でこれほどの絶景に出会える場所は多くはない。ぜひ秋の紅葉とともに冠雪したての富士山を見に出かけてみてはいかがだろうか。