警視庁警備部災害対策課の投稿から一気に有名になった「防災ボトル」をご存知ですか?

 外出時に被災した時に、あると便利なアイテムを水筒に収納するアイデア(主に100円均一ショップのアイテムを組み合わせる)です。特徴は500ml程度の透明ウォーターボトルを容器に使うこと。防水ですし、透明で中身の把握がしやすく、中身を出すと水筒としても使用できるという、非常に使いやすいアイデアです。

 もし、私が出かける機会の多い新宿で震災に遭い、公共交通機関が止まって自宅まで歩いて帰ると想定し、その距離を地図アプリで調べてみたところ、なんと60kmもありました! しかも途中には峠もあり、徒歩での所要時間は14時間でした。

 天気の良い日中なら歩いて帰れますが、これからやってくる日の短い秋や冬、しかも冷え込む夜間帯に歩くことも考えると、困難な帰路になることが容易に想像できます。

 私はそんな事態の備えとして、アウトドア用品や100円ショップのアイテムで構成した「帰宅難民用ボトル」を携帯しています。ここでは主な中身を紹介します。

■容器は、透明ボトルが便利

左からサバイバル用の防水アルミボックス、中央の透明ボトルは中身が見えやすい、右のタッパーは水筒としては使いにくいが、サイズ展開が豊富

 まずは容器となる水筒のチョイスですが、透明の広口ウォーターボトルが優秀です。100円ショップでも購入できます。

 私は家にあったアウトドア用のボトルを使用しています。タッパーなどの容器でも、口が広く、荷物を詰めやすいと思います。水の運搬が難しいのですが、普段から水筒を持ち歩いている方なら問題ないでしょう。普段から街で使うと考えると、透明のプラ製品がやはり使いやすいと思います。

■やっぱり防寒着兼雨具として、レインウェアは必須

ダイソーで見つけたとてもコンパクトなレインコートとレインポンチョ

 薄くても、レインウェアが1つあれば、突然の雨から体を守ることができます。

 上の写真はダイソーで見つけた手のひらサイズのレインウェア。レインコートは35gで、レインポンチョに至っては17gしかありません。もちろん薄いビニールで耐久性はありませんが、これがあるだけで雨具としてはもちろん、羽織るだけでかなり暖かく、保温着としても使用できます。

 この重さと大きさなら、常備していても困らないアイテムです。

■暗闇に備えてライト

乾電池タイプは予備電池をゴムバンドで巻き付けておきます。通電しないように電池ボックスのネジも限界まで緩めて保存しています

 停電時や夜間行動することも考えて、小さなライトも入れています。最近はUSB充電式の小さなライトもありますが、私は予備電池を輪ゴムで結び付けた単四電池式ライトを使用しています。

 電池の性能にもよりますが、放電も少なく、予備を目視できる安心感は充電式より電池式の方が優れていると思います。