■1号路から金毘羅台を経て、一旦車道へ
1号路へ合流すると、たくさんの登山者や観光客がいるので、子どもを連れている場合は、はぐれないように要注意。
金毘羅台へ進む途中にはケーブルカーやリフト乗り場だけでなく、お土産などのお店もあり、観光地としての高尾山も楽しめる。
1号路を下っていくと分岐があるので、金毘羅台方面へ。展望台の脇にある階段を下ると標識があるので、JR高尾駅方面へ向かう。
ここからの登山道はこれまでとは異なり、人ひとり分の細い道幅となる。登山道自体はきれいに整備されており、迷うことはないだろう。すれ違う際には注意が必要だが慌てず、場合によっては後退するなど安全第一で通行したい。登山道の終わりは民家が近いので、節度ある行動を心がけたい。
■御室橋から御室社、三和団地前の分岐を経て高尾駅へ
ここからは、よりローカルな雰囲気が色濃い道を歩き駅へ向かう。基本的には道なりに歩くが、小さな御室橋 (おむろはし)は少々見つけにくいので注意が必要だ。
御室橋を渡り、線路の下を通ると御室社の前に出るので、そこから再び山道に入り北東方向へ。ここからのルートは狭い道ながらも、踏み跡が濃い。地元の方が利用していることが窺え、ローカルルートの趣を味わえる。
高尾山の道標と比べると少々古ぼけているが、終点には道標がある。終点の道標からは道標に従い三和団地を抜け、その後は大きな道路に沿って北上すれば高尾駅へと辿り着ける。この最後の道程も住宅地に近いルートなので、いたずらに騒ぐことなく節度を持って歩こう。
■無理をせずにエスケープできるのも魅力
今回紹介したルートだが、簡単にエスケープできるようになっている。最初のエスケープ地点は1号路。ファミリー登山で子どもが飽きてしまったり、あるいは疲労の度合いが強いときは、ケーブルカーやリフト(共に運賃は、大人片道 490円・子ども片道 250円)を使うことをおすすめする。
また、1号路以降はマイナールートのため、子どもには退屈かもしれない。観光に切り替えてしまうのもいいだろう。ここで登山を中止しても楽しめるのが高尾山の魅力だ。次いでエスケープ地点になるのが、金毘羅台から下山して車道へ出た地点。
この段階で日暮れが近づいているときや疲労感が強い場合は、御室橋を渡らず車道を北上すれば駅へ着く。メジャーな山域もルートの繋ぎ方次第で、無理せず多様な楽しみ方ができる。「高尾山の代表的ルート以外も歩きたい」という方は、ぜひ今回紹介したルートを参考に高尾山を楽しんでほしい。
京王線高尾山口駅 →(約5分)→ 6号路入口 →(約15分)→ 琵琶滝 →(約10分)→ 石仏広場 →(約20分)→ 1号路 →(約20分)→ 金毘羅台 →(約30分)→ 御室橋 →(約10分)→ 三和団地 →(約20分)→ 京王線高尾駅
コースタイム:約120分(休憩時間含まず)