都心からのアクセスもよく、観光地としても有名な高尾山。登山初心者から家族連れ、学生の遠足、観光まで幅広く親しまれているが、人気のエリアの常として登山者の渋滞に巻き込まれることも珍しくない。

 そこで今回は人気の高尾山を楽しみつつ、可能な限り渋滞を避け、マイナールートの趣も味わえる登山ルートを紹介する。リピート登山を繰り返し、主なルートは全て登っている方や、子連れのファミリー登山にもぴったりなコースなので、ぜひ最後までご覧いただきたい。

■京王線高尾山口駅から6号路へ

高尾山口駅前にはたくさんの登山者が準備をしていた

 紹介するルートは、京王線高尾山口駅からスタート。同じく京王線の高尾駅をゴールに設定しているため、地図上では歪な「く」の字型になる。

 6号路は年間を通して人気のある沢沿いのルートで、ハイシーズンには一部区間が登り一方通行区域になる。琵琶滝の水行場へ向かう道程には、たくさんの登山者の姿がある。

前日の雨でかなり冷え込んだ、沢沿いの6号路
左が6号路、右が病院ルートへ続く分岐
この分岐を右に進み、琵琶滝へ

■6号路の琵琶滝水行場から、1号路へ合流

琵琶滝の行水場

 分岐から琵琶滝方面へ進み、水行場と社の間にある階段を上る。この階段から1号路への直登ルートで、登山者が減る。

 直登ルートらしく少々傾斜がきつい箇所もあるが、難しい登山技術を求められるポイントはない。ペース配分にさえ気を付ければ、小さな子どもを連れたファミリー登山でも難しくないだろう。

 途中で6号路前の妙音橋(みょうおんばし)で分岐した病院方面ルートとの合流があり、石仏が並ぶ石仏広場がある。

 石仏広場前の分岐を西進して1号路への合流を目指すのだが、広場には休憩できるスペースがある。最初の休憩ポイントに設定し、行動食がある場合にはこちらで食べるのもよいだろう。

この階段から1号路への直登ルートへ
広々とした石仏広場
1号路で食事ができるため、今回用意した行動食は少なめ