■ふたご座流星群観測のコツ

2023年ふたご座流星群 観測スケジュール。13日~15日が観測しやすい期間となる(画像:山下直人)
放射点が高い位置にあるほうが、流れ星は見つけやすい(画像:山下直人)

 続いて、ふたご座流星群で多くの流れ星を見つけるためのコツだ。

 まずは日時。極大は、12月15日の午前4時頃。放射点の位置が高い、15日0時から3時頃が最も多くの流れ星を見つけられるだろう。

 ただ、極大日の前後でも多くの流れ星が見られることから、12月13日から15日の夜でも十分楽しめる。放射点も一晩中夜空にある。

 15日は金曜日。週末キャンプで観測するのもありだ。

 次に場所。流れ星は、周りに邪魔な明かりがないほうが見つけやすい。なるべく市街地から離れた暗い場所で観測できればよいが、どうしても街灯などがある場合は、明かりを背にして観測すると見えやすい。

 夜空は、「まんべんなく、見る」が正解。

 放射点近くに流れ星が出現すると思われがちだが、実際には放射点から離れた場所にも流れ星は出現する。

 逆に、放射点から離れた場所の流れ星のほうが軌跡が長く、見ごたえがある。

■あらゆる防寒対策を

寝袋、レジャーシート、カイロ、焚き火、あらゆる防寒対策を(画像:山下直人)

 ふたご座流星群観測、一番の敵は寒さだ。寒すぎれば楽しい流星群観測も苦行になってしまう。

 シートを敷いて観測する場合は、エアーマットと寝袋も併用すれば、地面からの冷気がある程度防げる。
厚着はもちろん、カイロなども活用しよう。

 キャンプであれば焚き火にあたりつつ、少し離れて夜空を観察する、を繰り返すのも冬の流星群観測らしくて楽しい。

 2023年の冬は最高のふたご座流星群を、ぜひ楽しんでいただきたい。