広島県の海といえば宮島にある厳島神社が有名で、パワースポットの代表だ。しかし、他にも知る人ぞ知るパワースポットが存在する。それが、福山市にある「阿伏兎観音(あぶとかんのん)」というお寺である。県の東側に位置し、断崖絶壁に佇む小さなお寺で、瀬戸内海を一望することができる。子授け・安産祈願のご利益があるが、瀬戸内海の中でも美しい景観として話題を集めており、お参りにくる人だけでなく、景色を見る目的で訪れる人も多い。

■阿伏兎観音までのアクセス

晴れていれば気持ちよい散歩コース(撮影:平川ちあみ)

 福山駅から車で35分ほどかかる場所で、バスで行くこともできる。車で行く場合は駐車場もあり、4台停められる。駐車場から阿伏兎観音の入り口までは約15分くらい歩かなければならないが、ちょうどよい散歩になる。波の音を聞きながら歩くのは気持ちがよく、案外あっという間に着いてしまう。

鐘楼から続く階段を登った先に観音堂(撮影:平川ちあみ)

 入り口から少し進むと鐘楼が見えてくる。その鐘楼の先には観音堂に続く階段があり、登った先には瀬戸内海を見渡す景色が見えてくる。階段の段差は高くはないが、手すりがないので、妊娠中の人は気をつけてほしい。

■別名「おっぱい観音」とも言われる

意外と小さい観音堂(撮影:平川ちあみ)

 階段で上まで行くと土足厳禁の看板があり、靴を脱いで上がらなければならない。靴下を履いている人は滑らないように気をつけよう。私が行ったときは人が少なく、1組しかいなかった。ペットも同伴ができるようで、可愛い犬と一緒に来ていた。他愛もない話をした後、その人たちは先に帰ったので、貸切状態で堪能することができた。

 阿伏兎観音は別名「おっぱい観音」とも言われている。堂の中には乳房型の絵馬がたくさん並んでいた。子授けや安産のご利益があるのが一目で分かり、いかにもパワーがもらえそうだった。堂の中の様子は、直接目で見て感じていただきたい。

■瀬戸内海を一望できる景色が魅力

『千と千尋の神隠し』のモデル地とも言われている(撮影:平川ちあみ)

 瀬戸内海が一望できる景色が人気の理由のひとつだ。気持ちのよい風が吹き、座ってしばらく眺めていたが、心が洗われパワーがもらえる感じがした。小さいお寺なのにボーッと海を眺めていたら30分も時間が経っていた。この景色を独り占めできることはそうそうなく、思う存分堪能できた。