筆者の愛車「ジムニー JB64」。納車前は車中泊のために、あれこれ専用の道具を買おうと思っていた。しかし、試しに手元にあった登山やキャンプの道具で車中泊をしてみたところ、「今ある道具だけで十分では?」。結果、専用の道具は買わずに約2年半の間、何度も車中泊をしてきたが、大きな不満はない。

 本記事では、筆者がジムニーで車中泊する際に愛用しているおすすめ登山・キャンプ道具を実際の使用感とともにレポートする。

■登山やキャンプ道具を実際に車中泊で使用した感想

筆者が車中泊で使用している登山・キャンプ道具(撮影:酒井 天里)

 筆者が車中泊で主に使用している登山やキャンプ道具は4つ。どれも車中泊で使用してみると、快適…… とまではいかないまでも、必要十分であった。

 なお、車中泊で使用している道具はホームセンターなどで売っているコンテナボックスに収納している。これはアウトドア用の道具ならではの利点で、車中泊用の道具ではここまでコンパクトにはならないだろう。

●おすすめ1 展開が簡単で、収納場所にも困らない折りたたみ式マット

平地でのキャンプから山のテント場まで、50泊は使用している折りたたみ式マット(撮影:酒井 天里)

 ジムニーの運転席と助手席はヘッドレストを外してリクライニングするだけで、フルフラットになる。そこのスペースに普段キャンプやテント泊登山で使用している折りたたみ式の「クローズドセルマット」を敷いてみると、ピッタリ!

 クローズドセルマットの利点は一瞬で展開できる点。またコンパクトに収納でき、使わない時でも邪魔にならないのが魅力だ。

 気になるのは寝転んでみると、マットが薄いため助手席と後部座席の間の段差が少し背中に伝わる点。筆者は替えの衣類やタオルを詰めて対策している。

【THERAM-A-REST Zライトソル】
使用サイズ:51×183cm(レギュラー)
収納サイズ:51×13×14(レギュラー)
価格:9,900円(税込)

URL:Zライトソル

●おすすめ2 包み込まれるような寝心地の寝袋

平地では秋まで、また夏山のテント泊で愛用中の3シーズン用寝袋(撮影:酒井 天里)

 折りたたみ式のマットの上で使用するのが「寝袋」。ジムニーの車内のサイズ感がソロテントに近いため、もはやテントで寝てる感覚に近い。

 寝袋のよい点はとにかく暖かいこと。秋冬の寒い時期の車中泊は、車内でも隙間から冷気が入ってきて寒いので、冷気をシャットアウトしてくれる作りのマミー型の寝袋が安心だ。そして、マット同様にコンパクトになり、使わない時の収納場所にも困らない。

 気になる点は、夜トイレに行きたくなった時に出るのが面倒な点と、肌触りが布団や毛布に比べると劣るくらいだ。

【NANGA オーロラライト 350DX(さかいや別注モデル)】
使用サイズ:210×80cm(レギュラー)
収納サイズ:13×25cm(レギュラー)
価格:31,800円(税込)

URL:オーロラライト 350DX(さかいや別注モデル)