燧ヶ岳(ひうちがたけ)は、尾瀬国立公園で日本最大の高層湿原である尾瀬ヶ原を見渡せる尾瀬のシンボルです。向かい合う至仏山(しぶつさん)とともにゆったり聳える姿が美しいです。尾瀬ヶ原だけでなく、尾瀬沼や関東と東北の山々が見渡せる展望は圧巻です。秋の訪れを感じながら、百名山をのんびりと楽しんできました。

■初日は燧ヶ岳を目指す!

熊沢田代の池塘と燧ヶ岳

 御池登山口からスタートしました。登山口まで車で行ける唯一のルートです。距離も長く、最初から岩の段、木道や階段が壊れている箇所も多く、なかなかの登りごたえと緊張感がありました。

 ゆっくり歩いていくと、広沢田代、熊沢田代と1時間毎に現れる湿原で草紅葉(くさもみじ)を堪能することができます。人気があるのも納得です。けれど、湿原以外は案外大変なので、「メリハリのある山だな〜」という印象でした。

■百名山1座GET!

ここからしか見られない!? 並ぶ至仏山と燧ヶ岳

 岩を登りつめると先に「爼グラ(※グラはやまかんむりに品)“まないたぐら”」に登頂! ここから最高峰の「柴安グラ(※グラはやまかんむりに品)“しばやすぐら”」と至仏山のツーショットが望めます。尾瀬沼も雄大に見ることが出来ました。もう少し頑張って最高峰へ……。柴安グラからは尾瀬ヶ原と至仏山の眺めが最高でした。今から向かう小屋も遠くに小さく見えます。下山は見晴新道を通り、泥の道に苦戦しながら小屋に向かいました。