地方移住者の特集をテレビなどで観たことがある人も多いだろう。地方移住に関しては、定期的にSNSでトレンドに上がることもあり、興味がある人も多いはずだ。しかし、実際は移住後に後悔をして、地元へ帰る人も少なくない。

 今回は関東から高知県へ移住5年目の筆者が、移住者としてリアルな実体験を元にメリットとデメリットを上げていく。

■多くの移住者は長く続かない

地方移住すると山奥へ住みたい人も多いが、田舎過ぎると継続しない移住者も多い

 筆者は東京育ちだが、高知県へ移住をして5年目となる。移住後は多くの移住者と関わってきたが、その中でも、継続的に移住が続いているのは2、3割と言えるだろう。

 移住をやめる原因は金銭的なことや家族的な理由などもあるが、移住前に思い描いていたものとは、違ったという人もいる。移住が続いている人の中にもそうした感覚はあるが、生活を続けているうちに問題が解決していき、現在も住み続けていると言った方がいいと思う。

 まずは移住をして感じたメリットを挙げていく。

初めての移住は限界集落より街のほうが継続しやすい

■四国移住のメリット その1 生活の自由度は上がっている

地域のつながりで休みの日でも畑仕事をお願いされ、副収入を得ている人も地方では多い

 地方へ移住した人は、生活の自由度が上がっていると感じていることが多い。都会での生活では朝から晩まで仕事をしていた人も移住後は仕事時間を守り、自分の時間を過ごせている印象がある。

 特に高知県というお酒が好きな県民性もあると思うが、地元に元々住んでいる方も早朝から深夜まで仕事をしている人をあまり聞かない。移住者の中には週5日も働かずに、週3、週4日仕事して、自分の時間を過ごしている人も多い。