自宅周辺に目を向けると意外と近場に有な山があったりする。さらにロープウェイなどを使えば山登りが比較的容易に。そこで、百名山の中から索道施設が整う山をピックアップした。

 日帰りで行けてあまり大変ではない、でも夏山の醍醐味を感じられる登山がしたい。そんな願いを叶えるのが、全国にある日本百名山にロープウェイやゴンドラ、リフトなど、いわゆる索道を使う山登りだ。

 冬にスキー場で活躍する索道は夏の時期、観光営業している施設も多い。それを使えば標高をグッと上げられるのだ。

 ここでは無雪期シーズンに索道を使うことで通常の登山道よりも距離が縮められる場所を集めた。この夏は地元近くの有名な山々へ出かけてみよう。

■長野県・岐阜県 西穂高岳 [にしほたかだけ] 2,908m

西穂高岳

 北アルプスを代表する穂高連峰の西端に位置する西穂高岳。南西には西穂独標、ピラミッドピークの2つの特徴的な小ピークが並ぶ。西穂高岳の北東には穂高連峰で最難関とされるジャンダルム越えが待ち受ける。

日本唯一の2階建てゴンドラ「新穂高ロープウェイ」

▶新穂高ロープウェイ(現在休業中)
標高:1,117m-2,156m、乗車時間:約25分

メンテナンス工事による運行休止期間
第1ロープウェイ(新穂高温泉駅~鍋平高原駅間):2023年5月8日(月)~7月20日(木)
第2ロープウェイ(しらかば平駅~西穂高口駅間):2023年5月8日(月)~8月9日(水)
※詳しくは施設HPでご確認ください。

https://shinhotaka-ropeway.jp/

■長野県・岐阜県 御嶽山 [おんたけさん] 3,067m

御嶽山

 裾野がなだらかで山頂は平らな台形状になっている霊峰。御岳ロープウェイを使うことで7合目まで一気にアクセスでき、森林限界を超えた眺望抜群の景色が広がる。現在登れるのは噴火の影響で9合目までとなる。

▶御岳ロープウェイ
標高:1,570m-2,150m、乗車時間:約15分

https://ontake-rope2150.jp/

■長野県 木曽駒ケ岳 [きそこまがたけ] 2,955m

木曽駒ケ岳の千畳敷カール

 中央アルプスの主峰。駒ヶ岳ロープウェイを使用すれば、千畳敷カールを経て、比較的簡単に登れるとして老若男女問わず多くのハイカーが訪れる。千畳敷カール内は高山植物が咲き乱れ、花の百名山としても選定されている。

▶駒ヶ岳ロープウェイ
標高:1,662m-2,612m、乗車時間:7分30秒

https://www.chuo-alps.com/