春が一気にやって来た。今年は3月になると急に暖かくなり始め、全国各地からは例年以上に早い桜の開花ニュースが聞こえてきた。桜はもちろん満喫したいけど、春の主役は桜だけではない。

 東京都、板橋区にある「浮間公園」。今、この浮間公園では桜に加えて色とりどりのチューリップが一面に咲きほこっている。

■新宿から20分で野鳥も集う水辺のオアシスへ

野鳥も羽を休める浮間ヶ池

 JR「浮間舟渡」駅の目の前に広がる浮間公園。新宿からでも電車で約20分という好アクセス。荒川のすぐそばということもあり、公園の面積の約40%は「浮間ヶ池」というまさに水辺の公園。この辺りはもともと荒川の本流であったが、昭和初期に大改修が行われ、築堤によって残った部分が現在の浮間ヶ池の原型となっている。

 水辺の公園ということもあり、浮間ヶ池には荒川であった頃、岸辺に生えていた水生植物の保護区や植物園もある。こういった環境から多くの野鳥が集まり、人だけでなく鳥にとっても憩いの場となっている。ここが東京の23区内であることを忘れてしまうほど、バードウォッチングに夢中になってしまう。

自然の植生も保護され様々な野鳥が訪れる
見ているだけで気分はほっこり癒される

■豪華絢爛「桜とチューリップ」のコラボは見頃を迎える

色鮮やかな花々の共演は本格的な春の訪れを感じさせる

 東京ではすでに桜も満開となり、暖かな陽気の中、すでに花見を楽しまれた方も多いのではないか。浮間公園では桜はもちろんだが、一緒に楽しみたいのがチューリップ。

 園内には、およそ2万球のチューリップが植えられている。見上げれば桜。そして足元を彩るチューリップ畑の景色は息をのむほどの美しさ。暖かくなっていく陽気以上に、花々が咲きほこり、色彩豊かになっていく景色にこそ春の訪れを感じることだろう。

園内にはおよそ2万球のチューリップが咲きほこる
この時期だけ楽しめる豪華共演

■幻想的なライトアップ「花と光のムーブメント」は4/23(日)まで 

夜間は幻想的にライトアップされる(写真:公益財団法人東京都公園協会)

 桜、そしてチューリップに彩られた浮間公園。この時期は特別に夜間「花と光のムーブメント」としてライトアップされる。日中とは雰囲気を変え、その雰囲気はなんとも幻想的。

  なお「花と光のムーブメント」は、足立区の「舎人公園」でも同時開催されており、舎人公園では桜とネモフィラの共演を楽しむことができる。

特徴的な風車などフォトスポットもたくさん
花々や野鳥など自然に癒される浮間公園

 

  いよいよ春本番。ダウンや厚手のコートを脱ぎすて、身も心も軽やかになってくる。新年度が始まり、慌ただしい日常の中でもちょっと足を止めたり、花々や木々を見上げるだけでも春の訪れを感じることができるはず。まずは身近なところから自然を感じてみてはいかがでしょうか。

出典:公益財団法人東京都公園協会

●施設概要

浮間公園
〒174-0041
東京都板橋区舟渡2-15-1
TEL 03-3969-9168
開園時間:常時開園
入園料:無料

●MAP