登山では、山頂から絶景を眺めたり、高山植物を愛でたり、自然の素晴らしさを体感できるのが魅力だ。その一方、転んでケガをしたり、遭難して命を落としたり、登山には危険が伴う面もある。したがって、自分の身を守るための「登山装備」が必要不可欠だ。以下では、登山に必要な「三種の神器」について解説する。登山知識を学んで、楽しく登山をしてほしい。

■登山における三種の神器とは?

登山における三種の神器(登山靴・ザック・レインウェア)(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 登山における三種の神器とは、登山靴・ザック・レインウェアの三つである。いずれも、登山には欠かせない必要な装備だ。必要な理由については、以下で解説する。また、「代用品でまかなえる」という意見もあるが、代用品を使うことのリスクについても知っておいてほしい。

■登山靴が必要な理由

登山靴を履いて歩く登山者(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 登山靴が必要な理由は、自分自身を守るためである。登山道はでこぼこして足場が不安定な場所が多いため、丈夫で安定感のある登山靴が必要である。また、登山道が水浸しになっていることもあるので、防水の登山靴であれば水濡れを防げる。

 ハイキング程度ならスニーカーでもよいという意見もあるが、あまりおすすめはできない。ハイキングの散策道でも、転びやすい場所は少なからずあるからだ。たとえば、木の根はつまづきやすく、濡れた木道は滑りやすい。とくに山道に慣れていない初心者は、危険個所がわからず、バランスを崩してしまう可能性がある。転んでケガをしないためにも、登山する際には、自分の足に合う登山靴を用意しておこう。