ついに筆者も、新型コロナウイルスに感染した。発症して数日後から、39度台の発熱、寒気、喉の強い痛みなどが続いた。

 想像していたより強い症状だったが、アウトドアグッズやノウハウが、症状緩和に役立った場面があったので、アイデアとして紹介したい。

 劇的に改善したわけではなく、あくまでも個人的な使用感と感想なので、ご了承いただきたい。

■症状緩和アイテムその1 登山用インナーウェア(メリノウール製)着用

登山で使用している、メリノウール製のインナーウェア(写真:山下直人)

 発症当初は、普通の肌着を着用していたが、汗をかくたびに、冷え防止のためこまめに着替えをしており、それがわずらしくなった。そこで、登山インナーウェア(メリノウール製)を思い出し、引っ張り出して着用してみた。

 メリノウールは羊の毛の一種で、通気性がよく、それでいて保温性が高い。登山用インナーウェアの代表格だ。実際、着用してみると、汗がすぐ乾き、温かく、そして着心地がよかった。

 その後も、メリノウール製の登山用インナーウェア2枚を、交互に使用し続けた。洗濯するのも辛い状態だったが、速乾性があるので、洗濯してもすぐ乾き、2枚でも十分着まわすことができた。また、発汗時の匂いは体調不良のときは辛いものだが、高い防臭効果によりほとんど感じず不快感がなかった。

■症状緩和アイテムその2 ファーストエイドキット内の解熱剤

薬を買いに行くこともできず、ファーストエイドキットが役に立った

 熱を下げるため、自宅の薬箱に入っていた解熱剤を服用したが、39度台から38度台に下がる程度だった。
ふと、登山用のファーストエイドキットの中にも解熱剤が入っていたことを思い出し、探したところ、服用した解熱剤よりも成分量(イブプロフェン・アセトアミノフェン)が多いタイプが入っていた。

 時間を置いて、次にこちらを服用すると、1時間半ほどで熱が36.5度まで下がり、喉の痛みも軽減した。登山やキャンプをする方であればファーストエイドキット内に薬を入れている場合もあるため、家の薬箱に保管されている薬よりも効果的な場合もあるため、念のため探してみるとよいだろう。