アウトドア・スポーツウォッチの進化が止まらない!

 方角、温度、気圧が測れるトリプルセンサー付きの時計で満足していた時代は遥か昔……。今や数千円のリストバンドタイプでも、心拍、歩数計、消費カロリーはもちろん、血中酸素や睡眠の質まで測れてしまいます。数万円するスマートウォッチに至っては、ほぼ腕に付けられるコンピューター! 地図も含めて、登山に必要な情報はほぼすべて表示することができてしまうのです。

 私はアウトドア時計が好きで、低価格帯のものはひと通りの物を使ってきました。しかし、最近アウトドアでの時計選びに思うところがあり、また一から選び直し始めたのです。

 そこで、まずは時計の種類と求める機能で分類してみました。

現代のアウトドア用時計に求められる大きな機能はこの3つ
シンプルなアナログ時計は11時ちょい過ぎと感覚で見ることができる。デジタル時計は11時24分と数字が一目で確認できる

■時間だけが知りたいならアナログ時計

 シンプルなアナログ時計は、短針と文字盤を円グラフの要領で確認できるので、数字よりも自分の考えが先にくることが特徴です。

「もうすぐ昼になりそう」、「予定より時間が押している」など、直感的に時刻を判断できるのがアナログ時計の良い点と言えます。感覚派にオススメ!

■細かい時間が知りたいならデジタルに軍配

 正確な時間が細かく、はっきりとわかるのがデジタル時計。トリプルセンサー(気温、気圧、方位)を搭載したアウトドア時計も多く、さらにタイマー、ストップウォッチ、アラーム機能など、十分すぎる機能が満載されています。

 ただし、ネットワーク情報ではないので、使用時に補正が必要で誤差もあり。

ブレスレット型の心拍測定時計は目立たず、心拍はもちろん消費カロリーも計測でき、登山のまた別の楽しみに!

■心拍計測など、機能を求めるならスマートウォッチ

 一時は雲の上の存在でしたが、現在はスマートウォッチの低価格化が進んでいます。

 心拍計測ができ、体の体調を管理するためのライフログ用スマートウォッチで、7千円ほどから購入が可能です。ブレスレット型やアスリート向けの高価格帯まで、幅広いモデルが揃っています。移動距離や消費カロリーなど、登山を続けて行きたくなる機能が満載しているのも特徴です。

 また睡眠の質やストレス、血中酸素濃度を測定できる機能など、あると日常でも何かと使える時計です。GPS内蔵機種は、地図は表示できないものの軌跡を記録し、スマホやパソコンで地図に重ねて表示することができます。ですが、私はこれが面倒で、この機能を使ったのは最初だけでした。

高価格帯スマートウォッチなら現在地と周辺の地図を手元で確認できる