冬キャンプの楽しみといえば、焚き火にあたりながら楽しむキャンプ飯や満点の星空。夏と違い人が少なく、プライベート感を味わえるのも魅力の一つだ。

 ただし、冬キャンプには防寒対策が必須。冬の寒さを甘く見ると、体調を崩しせっかくのキャンプが台無しになってしまうことも。特に就寝時の防寒を甘く見ると「一睡もできない苦行の一夜」を味わうことになる

 今回は冬に揃えたい、筆者おすすめの冬キャンプ用ギアを3つ紹介する。

■比較的安全に暖をとれる石油ストーブ

冬キャンプに欠かせない、石油ストーブ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 冬キャンプでは焚き火で暖をとれるが、テント近くでの焚き火は、火の粉が飛んでテントに穴が開いたり、テントに引火したりする恐れがある。手っ取り早く暖まるには、石油ストーブがおすすめだ。

 石油ストーブは暖をとるだけでなく、上で調理できるのもポイント。上に鍋を乗せておけば、暖まりながらおでんや、煮物などをじっくりと調理できる。

 ただし、石油ストーブをテントの中で使用する際は注意が必要。空気の循環が悪い場所での使用は、一酸化炭素中毒のリスクがある。リスクを避けるためには、こまめな換気やテント内の空気の循環が重要だ。

石油ストーブ使用時に重要な役割を果たす、テント上部天井部のベンチレーター(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 石油ストーブによって暖められた空気は上昇し、テント上部にあるベンチレーター(換気用の窓)から自然に抜けていく。

 空気の流れをよくするために、必ずベンチレーターと、テントの入り口部分の二箇所を開けること。そうすることで、冷たい空気が取り入れられ、テント内の空気の循環を滞りなく行うことができる。

石油ストーブを使う際の必需品、一酸化炭素チェッカー(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 また、一酸化炭素は目に見えないので、万が一の時のために一酸化炭素チェッカーを用意しておけば安心だ。就寝前には必ずストーブを消すことも忘れずに。