■秋は必ずバラ花壇に足を運ぶべし!

ピンクが美しい日本産の品種「羽衣」(撮影:ブラボーマウンテン編集部) 

 日本人はあまり馴染みがないかもしれないが、秋はバラの季節。新宿御苑の「整形式庭園」には世界中から集まった100種500株のバラが植えられており、秋になると一斉に花開く。

 ちなみに、バラには「バラの殿堂入り」というものが存在する。世界40カ国が参加する「世界バラ会連合」が3年に1度、もっとも美しいバラを1種類選ぶのだが、現在までに17種類が選ばれ、新宿御苑では殿堂入りしたバラの品種「全て」を見ることができる。

 新宿御苑のバラがどれだけ本気度の高いものか、おわかりいただけただろうか。殿堂入りしていない品種でも十分に美しいものばかり。いくつか紹介しよう。

●フルーティな甘い香り「夢香」

最も存在感があった日本産品種のバラ「夢香」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 筆者が来園した日に最も存在感があったのが「夢香」。2007年に作出された日本産の品種だ。まとまった大量に咲き誇っており、近くによると柑橘系のような甘い香りが漂っていた。記念写真の列ができていた程人気のようだ。

●黄金色が美しい「ゴールドバニー」

黄金の名前がふさわしい「ゴールドバニー」

 バラのおもしろさは花の形や色が多種多様なところだ。花びらに丸みを帯びたものから尖がったもの、群生で咲くものから一輪系のもの。そして、ゴールドバニーは黄色の美しさを代表するような品種だ。秋の日差しに向かってきれいな黄金色の花びらを、めいいっぱい広げていた。

●小ぶりだが色鮮やかな「ブルーボーイ」

ボタンのような小さな花が並ぶ「ブルーボーイ」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 続いてはオランダ出身「ブルーボーイ」。なぜ「青い少年」なのかはわからないが、小ぶりで花びらの密度は高く、エネルギッシュな印象を受ける。枝も広々と勢いよく張っており、濃いピンクの鮮やかさと重なって力強さを感じるほどだ。