2016年に社会現象を巻き起こした映画『シン・ゴジラ』で、東京に接近したゴジラを迎え撃った自衛隊が拠点にした神社がある。それが「多摩川浅間神社」だ。
雪化粧が見られるようになった富士山と縁のあるこの神社を実際に参拝すると、魅力溢れる神社であることがわかったので、今回は境内の様子をリポートしていこう。
■参拝までの道のり
多摩川浅間神社は、東急多摩川駅から徒歩2分の位置にある。車では中原街道からのアクセスが便利だ。すぐ近くを多摩川が流れており、神奈川県境を目の前にするロケーションとなっている。
武蔵小杉のタワーマンション群。手前の橋が中原街道を渡す丸子橋（撮影：ブラボーマウンテン編集部）
富士山の山肌を彷彿とさせる階段を上って鳥居をくぐると、正面に優美で色鮮やかな浅間造（※）の社殿を望む。境内を散策する前に、まずは神様への挨拶から済ませよう。
※ 浅間造（せんげんづくり）：神社本殿形式の1つ。寄せ棟造りの上に、流れ造りの社殿をのせたもの。静岡県富士宮市の浅間神社などにみられる。
御祭神は木花咲耶姫（コノハナノサクヤビメ）。家庭円満や安産の神様とされており、多摩川浅間神社のみならず、全国に数多とある浅間神社にて祀られている。
