すっかり秋らしくなり、涼しく過ごしやすい日が増えて、キャンプに出かける方も多い時期ではないでしょうか。

 ごぼうやれんこんなどの根菜類が美味しい季節ですが、土を洗って、皮をむいて、アクを抜いて…… など、下処理に手間がかかるのでアウトドアでは使いづらい食材です。

 そこで、おすすめしたいのが「自家製冷凍カット野菜」。あらかじめ自宅で下処理をしておけば、アウトドアでの調理がラクラク!  持っていく時は保冷剤代わりにもなり、生ゴミも出ないので一石三鳥です。秋が旬のきのこ類も冷凍に向く食材です。数種類のきのこをミックスして冷凍しておけば、いろいろな料理にさっと使えて便利ですよ。自分好みのカットや下処理をした冷凍野菜を早速作ってみましょう。

■野菜を下処理する際のポイント

美味しさを保つためにしっかりと水気を取ってから冷凍する

 根菜やきのこは、冷凍すれば約1ヵ月保存できます。なるべく新鮮なうちに下処理を行い、冷凍しましょう。

 ごぼうやにんじんは、冷凍すると筋っぽくなり食感が悪くなるため、食感が気になりにくく、火が通りやすくて調理に使いやすい薄切りや細切り、ささがきにするのがおすすめです。ごぼうはカットした後、水にさらしてアクを抜き、しっかりと水気をとります。

冷凍向きな切り方やメニューに合わせてカットする

 れんこんは、乱切り、輪切り、いちょう切りなど、メニューに合わせてカットしたら、酢水にさらし、ごぼうと同様にしっかりと水気を取ります。

 大根は冷凍することで、中まで味が染み込みやすくなります。薄切りにすると、凍ったまま調理しても短時間で火が通ります。

きのこ類は冷凍しても食感が変わりにくい

 きのこ類は冷凍してから加熱すると、細胞膜が壊れてうまみが増すといわれています。風味を損なわないよう、洗わずに冷凍するのがポイントです。

 しめじ、えのきだけは石づきを落としてから、舞茸はそのまま手で小房に分けます。エリンギやしいたけは薄くスライスしましょう。