新潟県にある「蓮華温泉」は北アルプスの朝日岳、白馬大池の登山口に位置し、冬季は閉鎖される秘湯中の秘湯。毎年6月頃から10月頃までは車でのアプローチもでき、山中に点在する「野天(のてん)風呂」巡りを楽しめる。標高約1,500mにあり、夏でも涼しいのもうれしい。

 白馬岳蓮華温泉ロッジに泊まることも可能だが、今回は真夏のピーク時期に泊まっても混雑しない、穴場のキャンプ場「蓮華温泉キャンプ場」でのキャンプ場泊を紹介する。

■蓮華白池を経て、蓮華温泉へ

蓮華温泉に行く途中に通る神秘的な「蓮華白池」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 白馬方面から車で蓮華温泉に行くためには、国道148号線を北に向かい、JR平岩駅の辺りからアクセス道路に入る。途中にある蓮華白池(しらいけ)は神秘的で、特に紅葉の時期は美しい。

 蓮華白池あたりから道は更に狭くなり、すれ違うのもやっとくらいの幅になる。平岩から1時間以上かけ、蓮華温泉に到着。駐車場のすぐ脇、白馬岳蓮華温泉ロッジでキャンプ場利用の受付を行う。

 利用料として、キャンプ場の清掃管理費(デイキャンプまたは1泊で大人1000円、小人500円)と、温泉を利用する場合は、野天風呂の入浴料(大人500円、小人200円)が必要となる。

■夏でも涼しく混雑しないキャンプ場

 キャンプ場はロッジから約600m先にある。ロッジから先は車の乗り入れは不可、未舗装道路なので装備一式を背負っていくことになる。

夏でも涼しく混雑しない草地のキャンプ場(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 草地の気持ちのよいキャンプ場で、炊事場・水洗トイレがある。筆者はお盆の一番混む時期に何度か利用しているが、夏でも涼しく、混雑することがない。脇に北アルプス・朝日岳への登山道の登山口があり、利便性もよい。

 テントを設営したら、さっそく野天風呂めぐりに出発。山道を歩くことになるので、登山靴か運動靴を履いていくのがおすすめだ。