世の中は、お盆休み突入直前。奥多摩エリアへの登山を計画している方は、通行止めなど登山道の最新情報をお伝えするので、ご参考に。

 また、夏の登山ならではの注意点、さらに開花情報など、この時期の奥多摩ならではの見どころも紹介してみよう。

■川苔山の人気ルートがついに再開

しばらく通行止めだった人気ルートが開通

 川乗橋〜細倉橋間の川乗林道、さらに細倉橋〜川苔山、川苔山東の肩へと通じる川苔谷線歩道は、7月末から通行できるようになった。川乗橋バス停から百尋ノ滝を経由して山頂へと向かう人気ルートで、しばらく通行止めが続いていたが、これにて全面的に通行止めが解除。利用者が多いため、土日にはバスの臨時便が出ることもある。

 一方、大丹波を経て川井へ下山するルート(山頂北にある踊平から、大丹波川沿いに東に向かうルート)は引き続き通行止めとなっている。

緑の濃さが増していく季節

■三条の湯に続く後山林道が通行止め

三条の湯

 青梅街道から三条の湯へと続く村道後山線は、落石の恐れがあるため、車両、歩行者共に関係者以外通行止め。8月上旬時点では解除の見通しが立っていない。

 歩いてしか行けない山中の秘湯「三条の湯」へのアプローチは、天平尾根を使うか、雲取山、飛龍山を経由するかが選択肢となる。三条の湯から雲取山へと続く水無尾根にも土砂崩落箇所が複数あり。迂回路が設定されているが、通行する場合は足場が悪いため少し時間に余裕を持った計画を立てたい。詳しい状況については、山小屋に問い合わせてみよう。

三条の湯

■高丸山は巻き道を通らずに尾根道を利用

高丸山の巻き道は通行止め

 鷹ノ巣山、七ツ石山、雲取山へと続く石尾根に位置する高丸山。山頂を踏む尾根道ルートと南面を通る巻き道ルートの2つがあるが、木橋の崩落のために巻き道は通行止め。当面は、山頂を経由する尾根道ルートを通行すること。

しばらくは尾根道を選ぶこと