沖縄本島北部は「やんばる(山原)」の愛称で親しまれている、雄大な自然が堪能できるエリア。2021年にユネスコ世界自然遺産に登録され、注目も高まっている。

 2022年にはNHKの朝ドラ『ちむどんどん』の舞台にもなった。沖縄の本土復帰50年を記念したドラマであり、沖縄料理に夢をかけたヒロイン「比嘉暢子(黒島結菜)」をめぐる心温まる物語だ。

 そのやんばるのなかで、本州とは一味違う自然を味わえるのが、大石林山(だいせきりんざん)だ。熱帯カルスト地形や、亜熱帯地域に生息する動植物、多くの拝所など、特別な空気感を体験できる観光スポットとなっている。今回は、そんな魅力溢れる大石林山の魅力を紹介する。

■豊かな自然が楽しめる4つのトレッキングコース

大石林山のトレッキングコースマップとみどころ(画像提供:株式会社南都)

 大石林山があるのは、やんばるのほぼ最北端。那覇市内からは車で2時間半~3時間ほどの、緑豊かな場所だ。施設には4つのトレッキングコースが整備されている。

A.奇岩・巨岩コース(1000m/約35分)
B.美ら海展望台コース(900m/約30分)
C.バリアフリーコース(600m/約20分)
D.ガジュマル・森林コース(900m/約30分)

 特に人気があるのは「A.奇岩・巨岩コース」と「B.美ら海展望台コース」の組み合わせ。余裕がある場合は「D.ガジュマル・森林コース」を使って山を下ると、全コースの見どころを味わえる。 

トレッキングの起点となる「精気小屋」からの眺め