■もうひとつの温泉「新高湯温泉」
天元台高原直下にあるもうひとつの温泉が「新高湯温泉 吾妻屋旅館」だ。山奥にひっそりと建つ一軒の温泉宿で、「いいふろ」と語呂を合わせた標高1126mに位置している。敷地内のあちこちに5つの露天風呂を完備し、森に囲まれた東屋に岩の湯船がある「眺望露天風呂」や、樹齢250年の栗の巨木をくり抜いた湯舟の「ねっこ風呂」など、どの湯も個性的だ。旅館のそばには西吾妻山に向かう登山口があり、ロープウェイを使わずに天元台高原まで登ることができる。
■名物の「米沢ラーメン」が味わえるそば屋
白布温泉の温泉街にある「そば処 吾妻軒」では、温かいそばや冷たいそばが食べられる。夏限定の「夏そば」は、冷たいつゆそばに甘く煮たニシンや揚げなす、オクラ、みょうがなどが盛られたさっぱり食べるメニューだ。また、この店では地元名物の「米沢ラーメン」も味わうことができる。手もみのちぢれ麺を醬油ベースのあっさりとしたスープでいただくのがこのラーメンの特徴で、普通の「中華そば」だけでなく、夏に味わう「冷やし中華」も、この土地で食べるラーメンはどれも「米沢ラーメン」なのだという。
■米沢の銘酒を手に入れよう
酒屋「かもしかや太田酒店」では、山形県の地酒や希少な日本酒などを豊富に用意している。米沢にある小さな蔵元が手掛けた「雅山流」(新藤酒造店)は、原料の米から一貫して生産。なかでも出回ることが少ない「裏・雅山流」が店舗に置いてある。
また、古くから吟醸造りを行っている出羽桜酒造は「出羽桜」が代表銘柄だか、このうち米沢でしか出会えない超レアな純米吟醸なども手に入る。ほかにも、既存の酒造りにとらわれず自由に造られた新しい酒「無題 壱」(小嶋屋)など、自分用にも手土産にもぴったりの地酒がたくさん揃っている。種類が多くて何を買えばいいか悩んでしまうが、店主が丁寧に説明してくれるので楽しみながらお酒を選べる。
■大滝や史跡など温泉街には見どころがたくさん
温泉街に沿って流れる大樽川には、上流に落差30mの「白布大滝」がある。国道から小道を川まで下ると、広い滝つぼに水が落ちる様子を間近に見ることができる。新緑の頃は西吾妻山の雪解け水が豊富で、秋は周囲の木々が紅葉してうつくしい。
ほかにも白布温泉には、地域を守護する薬師如来のお堂や、西国三十三観音の石仏などがあり、散策しながら温泉街の歴史と触れることができる。また、白布温泉は初代米沢藩主の上杉景勝に仕えていた武将・直江兼続が火縄銃を製造していた歴史があるため、街中に「鉄砲鍛造遺跡の石碑」もある。開湯とともに温泉と寄り添ってきた東屋、西屋、中屋などの旅館は、当時の鉄砲職人たちの疲れを癒してきたという。
天元台高原でレジャーを満喫したら、風情のある白布温泉や、山奥に佇む新高湯温泉の2つの温泉で疲れを癒し、英気を養っていこう。
【記事内で紹介した施設一覧】
・白布温泉 東屋 http://www.shirabu-higashiya.com/
・白布温泉 西屋 https://nishiya-shirabu.jp/
・白布温泉 中屋別館 不動閣 https://www.fudokaku.com/
・新高湯温泉 吾妻屋旅館 https://on1000.jp/
・そば処 吾妻軒 https://0141men.com/member/azumaken/index.html
・かもしかや(太田酒店) https://www.kamosika.co.jp/
衣装協力:カリマーインターナショナル
●【MAP】白布温泉と新高湯温泉
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