■<シュラフ>中綿の種類は、使用環境で選ぶ
寝袋に封入される断熱材には、化繊とダウンがある。
化繊は濡れてもある程度保温力を保つが、収納時に嵩張る。ダウンは小さく収納できて 軽いが、濡れると保温力をなくしてしまう。装備の水没の可能性がある旅では、ダウンの寝袋を使うなら化繊綿を使った防寒着も携行し、水没時にも最低限の保温ができるように備えたい。
寝袋はインナーシーツ、シュラフカバー、マットとの組み合わせによって、性能が最大限に引き出されるギアだ。そのほかのギアとの相性や、組み合わせた際の耐寒温度を意識して選ぼう。
■<シュラフカバー>マストではないが、あると便利
寝袋を濡れから守り、保温力を向上させるシュラフカバー。濡れることを避けられない沢登りや多くの結露が発生する冬季登山で活用されてきた。
注意したいのはカバーの内外の湿度差だ。カバーの外側の湿度が高い場合はよいが、逆になるとむしろムレを閉じ込める。また、サイズが小さいものを選ぶと寝袋のロフトを潰してしまい、かえって寒くなることもある。
タープ泊や焚き火端でゴロ寝する場合は、防汚の効果も期待できる。