毎日使っているスマートフォン・パソコンなどのデジタル機器、一切使わずに過ごす時間はあるだろうか。現代社会では睡眠時間以外にはデジタル機器を活用している。睡眠時でもなにかしら身体は感じている。

 デジタルデトックスとは、意識的にデジタル機器を遮断することで、心身ともに蓄積された疲労やストレスを排出すること。日常で機器を遮断することはとても難しいが、自然にデトックスができる環境がある。

 電波もなく電気も使えない大自然の中にポツンとある一軒宿で、意識せずにデジタルデトックスできる温泉宿「ランプの宿 青荷温泉(あおにおんせん)」を紹介したい。

■ランプの宿 青荷温泉とは

宿の玄関には「よくきたねし」と歓迎の言葉が嬉しい

 青森県黒石市にある「ランプの宿 青荷温泉」は、1929年に開湯し90年の歴史があり、昔の風情を残したままの宿や温泉を楽しめる。敷地には滝、池、渓流、吊り橋があり四季折々の景色が素晴らしく、長期滞在する人や季節を変えて何度も訪れる人もいる。なにも考えずに、自然を満喫するには最高の場所だ。

 携帯の電波やWi-Fiはなく電気も使用できない独特の場所で、夜はランプの明かりだけで過ごす温泉宿だ。スマートフォンの使い道は、写真撮影だけになる。電気も使えないので、客室にテレビはない。

 最初は慣れないかもしれないが、ただ自然の音に耳を傾けたり、明るい内に読書をするのも良い、夜にはランプの明かりだけになるので、「なにもしない」ことが特別な時間になる。