できたら便利なのはわかっている。しかし、なかなか覚えられないのがロープワークです。

 キングオブノットの異名を持つ「もやい結び」や、釣り糸や長さが足りない紐同士を結ぶのに便利な「フィッシャーマンズノット」などなど。キャンプに便利なロープワークを上げ始めればきりがありません。

 なかでも、今回はロープの摩擦を利用して固定する「フリクションヒッチ」と呼ばれるタイプの代表格「プルージックヒッチ」を紹介します。

ロープ同士の摩擦で固定する方法

 プルージックヒッチは、結び目にテンションがかかるとロープ同士の摩擦で動かなくなるロープの固定方法です。テンションを緩めれば、位置を自在に動かすこともできます。

ご覧のように、引っ張っていないときはスススーッと動かせます

 クライミングでは、ロープを使っての登り返し懸垂下降時のバックアップとして使われています。キャンプではあらかじめループ状にしておいた細引きを使い、ランタンや食器をぶら下げる輪っかを設けたり、自由に動かせる特徴を利用してタープにテンションをかけることができます。