山梨県甲府市にある昇仙峡は、美しい渓谷と紅葉を同時に楽しめる人気スポット。自家用車はもちろん、甲府駅からバスやタクシーを使っても行くことができるのが魅力だ。
4キロを超える渓谷沿い遊歩道のそばには、各所に駐車場やバス停が用意されており、自身のペースで山歩きが楽しめる。道もしっかり整備されているので、履きなれた靴と動きやすい服装であれば普段着でOK。行きたくなったら、いつでも訪れることができる。
■おすすめはグリーンライン昇仙峡バス停から
グリーンライン昇仙峡バス停、または県営無料駐車場から「天空乃杜 庭園」を抜けると、目の前には「覚円峰(かくえんぽう)」が見えてくる。ここまでは15分ほどのルートなので、ちょっとした散歩気分だ。
高さ約180mある覚円峰は、目の前にすると圧巻。紅葉のシーズンも美しさを堪能できるが、雪の降る季節もまた違った表情を見せるという。
覚円峰から10分ほど進むと大きな「石門」へとたどり着く。石門は火成岩の1つである花崗岩で自然にできたもの。一見、下の岩との間に大きな岩が挟まっているようにもみえるが、実は上の岩は、ギリギリ下の岩と接触していない。なんとも不思議な気持ちにさせる石門だ。
さらに遊歩道を進み、富士川水系の荒川上流「仙娥滝(せんがたき)」へ。30mもの落差があり、水しぶきなどのせいか、滝のかなり手前から涼しさを感じられる。夏に来れば、さらに実感できるだろう。日の当たる時間を狙えば、滝にかかる虹を見ることもできると観光客にも人気のスポットだ。
仙娥滝横の階段を180段上ると、お土産屋や飲食店などが軒を連ねるエリアに着く。石を持ち上げて願いが叶うか試す「昇仙峡おもかる石」や「鈴結び」などの願掛けスポットも多くあるので、訪れた記念として楽しむのも良いだろう。