越後屈指の名峰、守門岳(すもんだけ)より北へ流れる守門川は、下流で五十嵐(いからし)川へと合流、三条市の街を流れ信濃川と交わって日本海へと注ぐ。一帯を管轄する五十嵐川漁業協同組合が熱心に活動をしており、キャッチ&リリース区間・協力区間を設けたり、釣り場環境保全に積極的な、いま注目のエリアだ。

 その守門川の上流に、自然渓流をそのまま活かした管理釣り場(以下、管釣り)があるという。緑豊かな森を流れる渓で、型のいいイワナとヤマメが泳いでいる。期待に胸を高鳴らせ、ワクワクしながら訪れた。

■イワナとヤマメの宝庫!  吉ヶ平フィッシングパークへ

「吉ヶ平山荘」で受付をする。キャンプ場の管理棟でもある。本来は登山者の避難小屋だ

 「吉ヶ平フィッシングパーク」は、五十嵐川との合流点から守門川に沿って12kmほど登ったところにある。 ルアー・フライフィッシングテンカラも可)専用のキャッチ&リリース区間としてイワナ、ヤマメの宝庫をうたっている。

 初めてだと少々不安になるような、細い山道を登っていく。見通しが悪く、すれ違いが困難な箇所もあるので、くれぐれもスピードの出しすぎには注意したい。フィッシングパークの直前で森が開けて「吉ヶ平山荘」が視界に飛び込んできた。

 山荘脇の駐車場に車を停めた。ここ以外エリア内は駐車禁止がルールだ。

山荘そばの樽井橋のたもと。奥に見えるのが、スリットタイプの第1号堰堤。フィッシングパークの最上流部となる

 また、山の中なので周辺には飲食店や商店もない。食事や飲み物は十分に用意していくといいだろう。

五十嵐川漁業協同組合:http://www.ikarashigawa.com

吉ヶ平フィッシングパーク:http://www.ikarashigawa.com/fishing_park/