群馬県草津町にある草津白根山・白根山(標高2,160m)の火口湖「湯釜(ゆがま)」周辺の登山道などの立ち入り規制が2026年10月13日、一部解除された。2018年4月以来、約8年ぶりに展望台から湯釜を見学できるようになった。開放初日は天候にも恵まれ、多くの観光客が訪れた。周辺道路では渋滞も発生。長年閉ざされていた観光名所の再開に注目が集まった。今回の開放は11月8日までの期間限定となる。

■2018年から続いていた湯釜周辺の立ち入り規制

 群馬県と長野県にまたがる草津白根山は、現在も火山活動が続く活火山で、白根山や本白根山などからなる。白根山の山頂付近に位置する湯釜は、直径約300m、水深約30mの火口湖。強い酸性の湖水をたたえ、乳白色を帯びたエメラルドグリーンの湖面と、周囲の白い火口壁が特徴的な景勝地として知られている。

 草津温泉と志賀高原を結ぶ国道292号「志賀草津高原ルート」沿いにあり、かつては多くの観光客が訪れる人気スポットだった。しかし、2018年1月に本白根山が噴火。同年4月には湯釜付近の火山活動が活発化し、噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられた。これに伴い周辺の登山道などへの立ち入りが制限され、湯釜を見学できない状態が続いていた。

■噴火警戒レベル引き下げを受け、一部開放へ

 2026年5月15日、気象庁は湯釜付近の噴火警戒レベルを「2」から「1(活火山であることに留意)」へ引き下げた。今回開放されたのは、湯釜火口から500mの立ち入り規制区域外にある西側登山道と弓池周辺の一部。湯釜火口から約550m離れた展望台まで歩くことができる。ただし、火口から500m以内の立ち入り規制は継続される。

 日本百名山の制覇を目指す登山者、観光客、ファミリーからお年寄りまで幅広い層の人々が訪れている様子が伺えた。県外ナンバーが多く、鹿児島から来た方は、今回の解放を知り予定を変更して車を走らせてきたとのこと。渋滞に驚いている様子だった。