■秋は赤とんぼの観察に適した季節

  赤とんぼの観察に適した時期は「秋」だ。というのは、秋の時期になると成熟(=生殖可能な状態になること)して、多くのオスは赤い姿となり、活動も活発になるものからだ。同じ場所に複数種の赤とんぼが混在していることも少なくない。

 ユニークな姿を持つ赤とんぼの例としては、「ミヤマアカネ」。ミヤマアカネのはねには、先端から少し内側に赤茶色の帯模様があり、これにより華やかな印象のある赤とんぼだ。

ミヤマアカネ

 他には、「マユタテアカネ」もいる。”顔に眉のような紋があること”が名前の由来で、正面から見ると、たしかにユニークな顔をしている。

マユタテアカネ1
マユタテアカネ2

 ただし、この特徴は別種のトンボも持っているものがおり、これだけでは種を特定する決め手にはならない。赤とんぼは意外と識別が難しい虫たちなのだ。

 識別が難しいというのは、赤とんぼには多様な種が含まれていることの証左でもある。秋はさまざまな赤とんぼが見られる季節だ。身近な場所にどんなトンボたちが暮らしているか、ぜひ探してみてほしい。