■たくさんのみなさんのおかげで光小屋はあります

昭和62年、建てられたばかりの光小屋

 じつは、光小屋は静岡県の所有物で、私は運営を任されている川根本町から委託を受けている形だ。

 ちなみに、南アルプス南部の山小屋は、同じような静岡県営のところが多い。例えば、お隣りの茶臼小屋、聖平小屋も同じく県営の山小屋で、井川観光協会が県から委託されている。ちなみに千枚小屋、赤石小屋、荒川小屋、百間洞山の家、赤石岳避難小屋、中岳避難小屋、小河内岳避難小屋も同じく県営で、特殊東海フォレストが管理している。

 そのため、設備が破損してしまったり、不都合があると、予算を組んで解決してもらえる。7年に一度は、大規模修繕工事があり、メンテナンスも行ってくれる。

 現在の光小屋は、昭和62年に今の場所に新築されたとのこと。以前、静岡でイベント出店した際に、「山に泊まりながら、光小屋を建てたんだよ〜」という大工さんが、当時の写真を見せてくれたことがあった。よくこの場所に、こんなに大きな建物を建ててくれた。使われている木材や丸太も立派だ。静岡県と大工さんに感謝。大切に使うからね〜。

■来年もよろしくお願いします!

いつも、サポートしてくれる川根本町の皆さん

 毎年、シーズンはじめに川根本町で荷上げを終えて入山するときは、「管理してくれてありがとう。今シーズンもよろしくね、体に気をつけて!」と、役場のみなさんが送り出してくれる。いえいえ、お世話になっているのは私たちの方ですよ。本当にありがたい環境で働かせてもらっている。

 相談したり、困ったことを聞いてもらったり、ときには「間違ってないよ」と背中を押してもらえることもある。全面的に協力してくださる、そんなみなさんが麓で支えてくれるので「今年もいっちょやったるか!」と気合いが入ります。

 アキレス腱を断裂した昨年は、ヘリ荷造りも一人ではままならず。運転もできなかったので、滞在中は送り迎えをしていただいただけでなく、荷上げする荷物を運んでもらい、荷造りのときには車椅子を用意してもらって、、、と本当に手取り足取りサポートしてもらった。私には足を向けて眠れない方角がたくさんありますが、川根本町もそのひとつです。毎年通常業務もあるなか、サポートしてくれる川根本町のみなさんなくして小屋開けはできません。

 小屋の維持にたくさんの人が関わってくれて、この奥深い山に光小屋が成り立っている。その人たちのためにも、私たちはこの小屋をしっかり管理していかなければいけないし、登山者のみなさんにも同じように大切に使ってもらわなくちゃ! と思うのです。

 来月からは無人になりますが、使用されるみなさん、光小屋のことをどうぞよろしくお願いします。