■チキリ開閉とリバースロック構造
続いて、開閉方法に目を移してみましょう。
刃を開くには、折り畳み時に前に飛び出したチキリで展開させます。ここまでは古風な刃物ですが、このナイフの特徴は安全に使用できるように独自開発したリバースロック機構が搭載されています。
チキリを固定することで、使用時に突然刃が閉じることがなく安全に使用することができるのです。ロックがあると、力を入れた作業時にも安心です。
■自分好みのデザインが見つかる! 豊富なハンドルデザイン
ハンドルデザインは選ぶことができます。私が選んだのは、互い違いに溝が掘られたリップルブラック。他にも人気のウロコのような名栗、彫りのないプレーンや積層材を使ったマルチカラーなど、デザインは豊富です。
温かみのあるウッドハンドルは、使い続けると味が出てくるのもポイントです。ナイフブレードからハンドル、ネジに至るまで三木の自社工場内で製造されているようです。
■登山時の用途、童心を忘れないためにも
私はナイフ好きなので数多くのナイフを所有していますが、ナイフの中でも「トレイルナイフ」はコンパクトながら木を削る作業が楽しいナイフです。登山時には細引きをカットしたり、袋を開けたり、調理に使ったり、一つあるとなにかと重宝する刃物です。刃先がかなり尖っているので、釣った魚を捌くのにももってこいの形状といえるでしょう。
ちなみに、写真は100円ショップのSeria(セリア)で焚き付け用として販売している国産杉です。さまざまな用途に使える木として私はバックパックに忍ばせているのですが、これがナイフの練習用としても最適。箸やペグを作ったり、ちょっとしたマナ板としても使えます。
思い返せば、90年代までは登山中でもちょっとしたものはナイフで作っていたものですが、最近は軽量で便利な道具が増え、自分で作ったり、加工する機会は激減しました。その点、このトレイルナイフは、自分の手で木を削ってなにかを作る楽しさを再確認させてくれます。箸や竹トンボ、貯金箱からブーメランなど、日用品からおもちゃ……。一心不乱にナイフで削っていた子どもの頃に、ちょっとだけ戻れるかも知れないナイフです。