●検証開始から6時間/庫内温度が急上昇

外気温/31℃
庫内温度/21.5℃
氷の状態/9割ほど氷

 6時間後。氷は9割ほど残っており、ペットボトルを握ると氷の硬い感触がすぐに伝わる。しかし、庫内温度が21.5℃まで急上昇した。現在の庫内温度を何時間維持できるだろうか。

●8時間後/外気温32℃でも庫内温度21.5℃を維持

ペットボトルを握ると若干凹む

外気温/32℃
庫内温度/21.5℃
氷の状態/外周が解けた

 実験日の最高気温32℃をマークした14時。2時間前と比較して氷の直径が2mmほど小さくなった。ここまでの検証で6時間までは保冷力をキープしており、キャンプやデイキャンプで使用しても、昼食分の材料や飲み物は問題なく冷やせることがわかった。

●14時間後/氷が消え、庫内温度が上昇

ペットボトルの中に氷はない

外気温/29℃
庫内温度/23.2℃
氷の状態/すべて水に

 14時間後、氷はすべて解けた。ペットボトルに若干冷たさは残っているが、庫内温度23.2℃まで上昇してきた。飲み水または、水場が遠い場合は手洗い用の水としても活用できる。

●翌6:00

結露もない状態

外気温/26℃
庫内温度/28.2℃
氷の状態/常温水

 24時間後。常温水となり、庫内温度は外気温よりも高い。断熱機能が内気温を逃がさなかったのだろう。

■ソフトクーラーの使い方

折り畳んで小さくできるのがソフトクーラーのメリット

 今回の検証で、30℃を超える環境下では約6時間を過ぎたあたりから庫内の温度が上昇し始めるということがわかった。この結果より、夏場の生肉、魚、乳製品の保冷に使用する場合は十分注意が必要だと感じた。

 保冷力をもっと上げたい場合は、高機能な保冷剤を入れたり、庫内の隙間をなくすように氷を入れたビニール袋で空間を埋める。決して冷えていないものは入れてはいけない。ソフトクーラーは保冷するものであり、冷やすことはできないと覚えておこう。

 筆者は普段の買い物でもソフトクーラーを使用している。容量が大きく、食材の匂いがつきにくく冷凍食品の持ち帰りに重宝するからだ。また折りたたんで車載していれば、買い物袋の代わりにも。キャンプ道中の買い出し用として使うのもよいだろう。

 ぜひ、今回の検証結果をソフトクーラー活用の参考にしてほしい。