八ヶ岳の最北端に位置する「双子池キャンプ場」は、徒歩でしかアプローチできない静かな双子池のほとりにある国有林内のテント指定地です。

 双子池キャンプ場では、2023年の夏から日帰りのハンモック体験ができるサイトがオープン。サイトを管理する山小屋・双子池ヒュッテの利用客に、ハンモックに揺られながら静かな池を眺め、ゆったり過ごす時間を提供し、好評を得ています。

 その双子池キャンプ場で、いよいよハンモックを使って宿泊のできるハンモック泊スペースがオープンしました。

■双子池キャンプ場はハンモック適地だった

夏前にハンモックの設営テストをするスタッフたち

 これまで双子池キャンプ場では、テント泊の利用者に設営スペースを提供してきました。しかし、双子池キャンプ場が開かれた場所は池を囲むようにすり鉢状の地形をしており、テント設営に必要な平地を確保するのが難しく、テント指定地のスペースを十分活用しきれていませんでした。そこで目をつけたのが、ハンモックです。

 双子池キャンプ場内には平地こそ限られるものの、立派な針葉樹が点在しており、ハンモック設営に必要な支点は豊富です。テントとは違い、地面に多少の傾斜があっても就寝スペースを空中に作り出せるハンモックには、好都合な環境といえるでしょう。

 「美しい双子池のほとりで、四季折々の景色をじっくり味わって欲しい」

 そんな双子池ヒュッテオーナーの想いから、ハンモック泊サイトは生まれたのです。