新潟県と長野県にまたがる妙高戸隠連山国立公園は、2015年に全国で32番目に誕生した国立高原。その国立公園の自然について広く紹介しているのが、新潟県妙高市にある「妙高高原ビジターセンター」だ。

 いもり池のほとりに鎮座する、存在感ある木造平屋建ての施設は旧施設を建て替えて2022年にグランドオープンしたもの。遊び心にあふれた新感覚の展示は大人もハマる楽しさだ。

■見どころは遊び心にあふれた「展示室」

雪のトンネルのようになっている展示室の入り口。雪壁にはちょっとした仕掛けも

 展示室の入り口のオブジェは豪雪地帯である妙高エリアの雪洞をイメージしたもの。雪壁には子どもの目線の高さに穴があいており、オコジョなど雪の中で暮らす生き物の姿が再現されている。かまくらのような穴も入ってみると、そこにもお楽しみがある。ほかにも、展示室内をめぐると、妙高で一番高く雪が積もった記録の5.1mがどれくらいなのか壁に高さを示すなど、文字だけの説明ではなく、目で確かめて自然のすごさを実感できる。

 また、山域ごとに生息する野生動物の紹介や、ビジターセンターと隣接するいもり池周辺の生き物についての展示もある。植物や昆虫の標本をアクリル樹脂に包んで展示する見せ方がおもしろく、それを拡大鏡でじっくり観察できるなどたくさんの発見がある。

展示や景観も楽しめる「妙高高原ビジターセンター」

 

■火山・非火山が終結する「一目五山」の風景とは

一目五山がどのようにできたのか。それぞれの個性を展示パネルで分かりやすく紹介

 妙高戸隠連山国立公園は、エリア内に火山・非火山が集結する「一目五山(ひとめござん)」の風景が広がることが特徴。5つの山を示すのではなく、たくさん山があることを「五山」というのだとか。「一目五山」とは、その山々をひと目で見られるということだ。

 太古の昔、この一体は海の底だったが、噴火と隆起、浸食によって火山・非火山の終結地になったという。その山々とは、妙高エリアを代表する妙高山(2,454m)、火打山(2,462m)、焼山(2,400m)の三山をはじめ、黒姫山(2,053m)、雨飾山(1,963m)、戸隠連峰(1,904m)、飯綱山(1,917m)などの名峰。展示室では、パネルでそれぞれの山の形、成り立ち、位置関係などが分かりやすく紹介されており、山の個性がしっかり頭に入ってくる。

 また、大画面のスクリーンに自然や観光情報を紹介しながら、山の模型にプロジェクションマッピングを投影するコーナーもここの見どころ。このコーナーで山の成り立ちを確認するとより分かりやすい。

スクリーンに流れる映像に合わせて山の模型にプロジェクションマッピングが映し出される展示も楽しい

■景観の良さも魅力のひとつ

暖炉を備えた落ち着きあるラウンジ。大きな窓からいもり池と妙高山の眺望を楽しめる

 このビジターセンターの魅力は、景色を眺めるだけでも十分楽しめること。休憩スペースのラウンジには大きな窓が設置され、目の前に広がるいもり池、その先にそびえる妙高山まで一望できる。水面に山が映りこむ景観を眺められる最高の特等席だ。

 ラウンジ内にはカフェもあり、コーヒーやスコーン、クッキーを提供。ドリンク片手にのんびり眺望を満喫できる癒しの時間を味わえる。「ザ・ノース・フェイス」のショップもあり、シャツやキャップ、バックパックなど妙高散策にぴったりなアウトドアグッズが揃っている。

景色を眺めたり、いもり池の散策後にひと息ついたりするのにぴったりなカフェ
散策に出かけたくなったらアウトドアショップへ。必要なアイテムが大体手に入る