しまなみ海道というと、サイクリストの聖地、瀬戸内海の島々や海、空、雲などが織りなす絶景を思い浮かべる人が多いだろう。

 しまなみ海道の絶景スポットは高台に多く、サイクリングで周るのは初心者には厳しい。体力を消耗せずに効率よく巡るには、やはり車やバイクがおすすめだ。 

 本記事では、筆者おすすめのしまなみ海道絶景スポットを紹介する。車やバイクだからこそ楽に行ける高台スポットも含まれているので、ぜひ旅の計画の参考にしてもらいたい。

■全長60Km!  瀬戸内海を堪能できるしまなみ海道

 しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、瀬戸内海の絶景を堪能できる全長約60kmの道路だ。向島(むかいしま)・因島(いんのしま)・生口島(いくちじま)・大三島(おおみしま)・伯方島(はかたじま)・大島(おおしま)と6つの島を経由し、瀬戸内海の島々のさまざまな風景が楽しめる憧れの観光スポットだ。

 今回は、以下の7スポットをアクセスの厳しい順に紹介する  

1. 亀老山(きろうさん)展望公園
2. 高見山(たかみやま)展望台
3. 白滝山(しらたきやま)五百羅漢
4. カレイ山展望公園
5. 未来心(みらいしん)の丘(耕三寺博物館)
6. 大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)
7. 道の駅 今治市多々羅しまなみ公園

■おすすめ1 亀老山展望公園

亀老山展望台から見た夕日(撮影:分銅英雅)

 ここは筆者が訪れたいと熱望していたスポット。標高307mの展望台は360度のパノラマビューで、瀬戸内海の絶景を楽しめる。展望台は新国立競技場を設計した有名な隈研吾氏の設計で、他の展望台にはない、まるで博物館のような豪華な造りで見ごたえ十分。

 夕日も朝日も見られるので、何度訪れても違った表情が楽しめる。道中は細い山道となるため、日没後や日の出前の走行には十分注意しよう。

 このヒルクライムはサイクリング上級者でも悲鳴を上げる急こう配となっており、林道亀老山線の起点から亀老山展望公園までの距離は2.8km。初心者は必ず途中で歩くことになり1時間以上要するが、車なら約6分で到着できる。

亀老山展望台から見た朝日(撮影:分銅英雅)

●【基本情報】

住所:愛媛県今治市吉海町南浦487番地4

URL:city.imabari.ehime.jp

駐車場:亀老山展望台駐車場(無料)

■おすすめ2 高見山展望台

本州に最も近い向島にある高見山展望台(撮影:分銅英雅)

 今回紹介するスポットの中で、最も本州に近い向島にある標高283mの展望台。ここから望む瀬戸内海と美しい島々に感動すること間違いなし。

 展望台のある山頂から数百メートル離れたところに大きな駐車場があるが、山頂付近にも数台分の駐車スペースがあるため、そのまま山頂を目指そう。ただし、道幅が狭いので運転は慎重に!

 県道376号線(立花池田線)から林道に入り、1.4kmのヒルクライムとなる。ここもサイクリング初心者には厳しい急坂が待っており、山頂まで自転車で約45分、車なら約4分で到着する。

●【基本情報】

住所:広島県尾道市向島町立花
電話:0848-38-9184

駐車場:展望台横スペース(無料)